タレントの吉木りさ(27)が、30日深夜に放送された『時間のある人しか出れないTV』(TBS系)に出演して、メーンMCを務めるナインティナインの岡村隆史(44)に激怒するシーンがあった。
この日、番組が放送したのは「IQ146の芸人が1カ月だけ勉強したら有名大学に受かるのか」という企画の後編。
先週の放送では、ひと月だけ勉強して早稲田大学と法政大学に見事合格することができたナポ。IQ146の凄さをまざまざと見せつけたナポはネット上などでも話題となり、合格が伝えられた放送後には、「天才芸人が猛勉強した結果」といったスレッドが乱立。多くのユーザーから「やっぱIQ146ってすごいんだな」「なんで芸人やってるの?」などのコメントが寄せられることとなった。
その勉強期間中、ナポが自宅に女性を連れ込むというシーンがあったが、それもまた天才ゆえの不可解な行動だったのかもしれない。しかし番組スタッフはそんなナポの態度に怒り心頭。
先週の放送で、企画の最中にもかかわらず女性と遊んだナポを「お前なめてんのかよ!」「自分の立場わかってんのか!」などと叱り飛ばした吉木。もちろんこれは昨年夏に放送されて大きな話題を呼んだ深夜番組『吉木りさに怒られたい』(テレビ東京系)の影響によるもの。ここのところ"怒りタレント"としてバラエティに出演することの多い吉木に白羽の矢が立ったカタチだ。
ただ、後に判明したところによると、ナポは交際相手の女性から妊娠の報告を受けたばかりで、ちょうどその時期に結婚の決意をしたところだったという。そのため、自宅で話す機会も多く、カメラの前に登場してしまったとのこと。
吉木とは対照的に若手芸人のできちゃった結婚の報告を受けた岡村は、「そんなんアカン」とぼやき始め、「時代なのかもしれんが、よくないなぁ」と愚痴をこぼす。そしてそんな岡村に対して怒りを露わにしたのが吉木。いきなり顔をこわばらせたかと思うと、岡村に向かって「さっきから古臭いこと言ってんじゃないよ!」と言い、「ねたまないで許してやんなさい!」と激しく詰め寄るのだった。それを受けた岡村はしゅんと肩を落としながら、ナポに対して祝福の言葉を力なく呟いた。ちなみに今回の放送で行われたナポVS宇治原のクイズ対決の結果は、接戦の末、宇治原が勝利した。
「『吉木りさに怒られたい』以降、吉木さんはバラエティで怒りキャラを披露することが多いですね。もちろんそれは番組サイドから求められているため。今回の放送でも、ナポさんの結婚報告に不満を漏らす岡村さんを叱るという流れは台本で決まっていたハズ。アシスタントのアナウンサーからも『そんな岡村さんをどう思いますか?』といったフリがありましたからね。吉木さんの口調もドラマほど迫力のあるものではなかったですし、途中ニヤけてしまうようなところもありましたから、バラエティバージョンの怒りキャラといえそうです」(テレビ関係者)
深夜に放送されていた番組がタレントのキャラ設定を決めることも珍しい。それだけインパクトのあるものだったということだろう。
(文=峯尾)
著書『松本人志は夏目漱石である!』(宝島社新書)