千葉ロッテマリーンズの涌井秀章投手が9月4日、海外移籍も可能なFA権を取得。今オフの移籍が取り沙汰されている。

モデルの押切もえを妻に持つ右腕は、どのチームに移籍するのか?

 涌井は横浜高校からドラフト1位で西武に入団し、2007年には最多勝を、09年には最多勝と沢村賞を受賞。13年にFA権を行使して千葉ロッテに移籍し、15年には3度目の最多勝に輝いたが、今季はここまで5勝10敗(9月10日時点)と、成績は伸び悩んでいる。約13年のプロ生活で123勝をあげた右腕は、来季どこに行くのか? プロ野球関連の取材も多い週刊誌記者が語る。

「涌井も妻の押切も千葉県出身ですが、とりあえずロッテを出ることは既定路線でしょう。もともとロッテに移籍したのは、西武時代から自分をよく知る伊東勤監督の強い引きがあったから。しかし今季のロッテはボロボロで、伊東監督もすでに退任を発表しています。
球団も表向きは流出阻止のポーズを取っていますが、2.5億円と言われる年俸を考えると、引き止める理由はないでしょう。メジャー行きが報じられていますが、メジャーは厳しいと思います。涌井はスタミナはありますが、球数が非常に多いタイプ。球数で交代のタイミングを図るメジャーでは、球数を要するタイプは敬遠されます。メジャーで日本人投手の評価は非常に高いですが、与四球率も高く、150kmを超える速球もない涌井に、現状(2.5億)より高い年俸を出すチームはないでしょう。もっとも、妻の押切もえはNHK Eテレでずっと英会話番組に出演していましたから、妻が(に)行きたいという可能性はありますが……」

 となると、基本的に選択肢は日本球界。
計算できる投手が欲しいのはどのチームも同じだが、涌井には選択肢が絞られる事情があるという。

「涌井は過去に何度も女性問題を起こしており、押切としては単身赴任は避けたいはず。押切の仕事も考えると、在京球団希望でしょう。となると西武、ヤクルト、巨人、DeNAの4チームですが、実質行けるチームは1つしかありません。まず西武は、在籍時に年俸調停でモメているので出戻りはあり得ません。次にヤクルトには横浜高校の先輩の成瀬善久投手がいます。
涌井は高校時代に成瀬にイジメられたことがあり、犬猿の仲。2人はロッテで1年間一緒にやりましたが、成瀬はあっさりロッテを出ました。一方、巨人には押切の元カレの野間口貴彦投手がスタッフとして在籍しています。そうなると残りはDeNAということになります。涌井は横浜高校の出身ですし、DeNAは資金も潤沢。山口俊投手をFAで巨人に取られましたが、涌井ならその穴は十分に埋めるでしょう」(同)

 来季はセ・リーグで投げる涌井の姿が見られるかも?