ネクストAKB48を座を巡るアイドル戦国時代。その中でも一際注目されているアイドルユニットが「ももいろクローバー(ももクロ)」
バク転・側転などアクロバティックなパフォーマンスが特長だ。またアイドルファンだけでなく音楽好きにも大注目のアイドルユニットで、渋谷のHMV閉店の際に最後にかかった曲はももクロの「行くぜっ!怪盗少女」だった。

その"ももクロ"が2010年11月13日に代々木公演で野外ライブを行った。11月に発売されたニューシングル 「ピンキージョーンズ」の発売記念として9月19日~11月23日までで計37公演を行ったツアー「セカンドデビューツアー秋の陣~天下を獲りに行くぜっっ!!~」の最終公演に、3000人のファンが駆けつけた。

■ももクロという成長物語 

ももいろクローバーは物語的である。歌詞・ライブのセットリスト全てにおいて彼女たちがアイドル戦国時代を駆け上がる姿を感じる。


ライブのMCで、2年前には代々木公園でビラ配りをして路上ライブをやっていたこと、結成当初からはメンバーが入れ替わったこと、車に乗って全国を回ったことなど今日までの活動を振り返る。そして最新曲の「ピンキージョーンズ」を歌うと会場からは大声援が送られた。

リーダーの百田夏菜子も、今回の代々木公園野外ステージでは3000人のお客さんを集めたことについて「お客さんの頭がバーってあるの!これが2年前の私たちの理想の憧れの形だったので凄い嬉しいです」と語った。


■アクロバティックなダンスに惚れろ 

ステージ上でのパフォーマーンスも半端ない!激しいダンスはアイドル業界のなかでも1級品だが、今回はステージも広く普段の数倍の迫力だった。

アイドルファンなら知らない人は居ないであろう、ももクロの名物"海老反りジャンプ"もこの日は最高の反りと高さを魅せつけた。筆者としては、青空の下で最高の"海老反りジャンプ"が見れたことだけでも今回のイベントは満足だ。
(関連写真3参照)


■アイドルの中のアイドル「百田夏菜子」の輝き

ぶっちゃけリーダーの百田夏菜子が特にヤバいことも記述しておく。実際、握手会でも1番列が出来るしその人気はメンバーの中でも群を抜いている。超絶美少女でも色っぽいわけではないのだが、彼女を見ていると「こんな女の子がクラスにいたらいいな」と思わされる"理想的な等身大の15歳像"なのだ。

このライブの日も気づけば百田夏菜子ばかり目で追っていた。全力で踊る姿、歌っているときの真剣な顔。心の底からステージが楽しくて楽しくてという気持ちからこぼれ落ちた純粋な笑顔が何よりも素敵だった。
(関連写真2参照)


■「アイドルは第2生死」 

とにかく最初から最後まで震えたももクロちゃんの野外ライブ。一つの章が終わり、これからもももクロちゃんたちはまた次のステージへ進んでいく。

アイドルとは一つの物語。アイドル評論家で自身も現役アイドルでもある鎌田紘子も「アイドルは華のように短命」・「アイドルってお仕事は、まさしく第2生死」(アイドルは短命 - 鎌田紘子オフィシャルブログ)と語るように、アイドルは一つの人生だということを強く感じられる素晴らしいライブだった。これからもたくさんのアイドルの成長を応援していきたい。(ノトフ)