とんでもない一夜だった!
4月3日、東京都庁の真裏に位置する新宿中央公園の一角で、ある集団による花見が行なわれた。花見いいよねー、そろそろ暖かくなって来たし、なんでも自粛自粛と騒いで経済を停滞させるよりも、みんなで明るく花見でもして、元気を出した方がいいよねー。
で、その花見の参加者というのが300人。え? おまけにUstream中継でその様子を見ていた人達が3000人。こ、これはいったいどういうこと!?
発端は、書評家の豊崎由美氏(通称、社長)のつぶやきだった。石原都知事が「被災者に配慮して花見は自粛せよ」などと言ったことに対し、「自分は『天罰』なんて配慮のカケラもないこと言っといて何ぬかす! だったらオデ(社長の一人称)は都庁前で花見でもカマシたろかい!」と、大体こんなような意味のことを吠えた。
これに賛同したのが映画評論家の町山智浩氏だ。電力が不足していたり、仮設トイレや警備の人員などが東北へシフトされているから、例年通りの花見ができないというのは理解できる。ならば、その範囲内でやればいいのだ。街灯に頼らずみんなで明かりを持ち寄り、ゴミを出さず、できるだけ静かに騒ぐ。そんな花見だってできるはず。
「そもそも辛い時こそ人は酒を飲み歌を歌うのだ。政治家が個人の心の在り方までガタガタ言うな」という町山さんの意見は、まったくもって正しい。
そんなわけで、合同の花見の日取りは4月3日の夕方に決定した。町山氏の友人でもある吉田豪氏、高橋ヨシキ氏らの参加も決まった。
この集まりの正式名称はとくにないのだけれど、あえて言うなら町山氏のツイートにあった「原発推進都知事の花見自粛令に逆らって花見して今こそRCのサマタイムブルースを歌う会」ということになるだろう。とても長い。でも、その長さは我々都民の、国民の、憂いの深さでもある。
名称にある「RC」というのはRCサクセションのことだ。2009年に惜しくも他界した忌野清志郎が反原発を歌っていた「サマータイム・ブルース」を、いまこそみんなで歌おうというわけだ。ボランティアでギターを弾ける人を募っていたが、いつのまにかギターパンダこと山川のりを氏の参加が決定していた。これはちょっと大変なことになってきた。だって、山川のりを氏は「忌野清志郎&ニーサンズ」でギターを弾いていた人なんだよ。本物キター! みたいな感じだ。
もちろん、この花見は企画の趣旨からして、仲間内だけの閉鎖的なものであるはずがない。…