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京都アニメーションの新たな代表作「たまこラブストーリー」ロングランの秘密。山田尚子監督に聞く1

2014年6月16日 09時00分

ライター情報:丸本大輔

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愛用のビデオカメラを手に、どこか遠くを見ているもち蔵。少しだけ離れた場所で、その後ろ姿を見つめるたまこ。「たまこラブストーリー」での二人の関係を的確に表現したキービジュアルです。TVシリーズの「たまこまーけっと」を観ていた時には、たまこがこんな表情でもち蔵を見つめる時が来るなんて、想像もしなかったよ! もち蔵、おめ!! (C)京都アニメーション/うさぎ山商店街

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餅屋「たまや」の娘・北白川たまこと、餅屋「RICECAKE Oh!ZEE」の息子・大路もち蔵。人情味あふれる「うさぎ山商店街」で一緒に育ったお向かいさん同士の恋を描く映画「たまこラブストーリー」
2013年1月~3月に放送されたTVアニメ「たまこまーけっと」の続編ですが、「たまこ」ファン、アニメファンにとどまらない支持を得てロングラン。公開から1か月以上が過ぎた今も、全国で上映館が増えています。
そこで、京都アニメーションの新たな代表作を作り上げた山田尚子監督にインタビュー。作品の成り立ちからエンディングまで、じっくりと話を聞きました。
未見の人は、上映中の映画館へ行った後に読む事をオススメします!

たまこが恋をしていくプロセスを描く事に興味が湧いた

―――上映後、周囲の反響はいかがでしたか?
山田 周りの制作スタッフがけっこう公開初日に観に行ってくれて。次の日に「すごい良かったです!」と言いに来てくれたりしました。そういう事は初めての経験だったので、すごく嬉しかったです。
―――スタッフさんは内容も知っているはずなのに、早く映画館でも観たかったんですね。山田監督も、こっそりと観に行ったり?
山田 こっそりっていうか、堂々と(笑)。いろいろな映画館で観たいと思って、まずは名古屋で、その後、(兵庫の)伊丹でも観ました。京都ではまだ観られてないんですよね。
―――映画館に行った時、カップルや、女性同士のお客さんも多く、客層が幅広い印象を受けました。アニメファンに限らず多くの人に観て欲しいという意識はあったのでしょうか?
山田 それは「たまこ」に限らず、どの作品でもそう思って作ってます。いろんな思いを抱えた、どんな方にとっても普遍的な作品でありたいので。だから、女の子にも観てもらえている事もすごく嬉しいですね。
―――名古屋や伊丹でも、女性が多くなかったですか?
山田 たしかに多かったです。カップルの方もいらっしゃいました。少し強面な感じの彼氏の方が映画が終わってから泣いてくださっていて……。
―――彼氏、泣いちゃいましたか。
山田 「やったー!」って感じで(笑)。彼女の付き添いで観に来てくださった風だったので嬉しかったです。
―――その彼氏もそうだったのかもしれませんがTVシリーズを観ていない人でも、問題無く楽しめる作品になっていますよね。僕も「たまこ」を知らない友達に薦めたら、観た後に絶賛していました。

ライター情報

丸本大輔

1974年生まれ。フリーライター。瀬戸内海で生まれ育ち、現在は東京の西側在住。インタビューを中心に活動。得意ジャンルは、アニメ、マンガ、サッカーなど。

URL:Twitter:@maru_working

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