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「亜人」は世界を狙える。日本のアクション映画の未来はセルルック3DCGが救う 

2015年12月14日 22時00分
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桜井画門原作の劇場アニメ『亜人』シリーズ第1弾となる『亜人 -衝動-』についてライター・編集者の飯田一史さんとSF・文芸評論家の藤田直哉さんが語り合います。

セルルック3DCGの描写がすごい!


『亜人 -衝動-』公式サイトからキャプチャ

飯田 『亜人』の映画めっちゃよかったよ! このあとTVシリーズもやるけど、劇場版らしい出来映えでした。たぶんあそこまでグロいのはTVでは流せないと思います。
 序盤はパニック映画というかバリエーションとしてはゾンビ物に近いと思う。主人公がゾンビになっちゃった系の話。で、途中からガンアクション+スタンドバトルになる。そこの迫力がすごい! 主人公とかが手術台に載せられてぐちゃぐちゃに殺されたりして音と血がエグいので、グロ耐性ないひとにはおすすめしませんが……
とにかく、あんなにアクションものになるとは思っていなかった。主人公たちがバイクで逃げるカーチェイスシーンとか、原作漫画を読んでいたときはそんなに印象なかったけど、大画面では映える映える。

藤田 観る予定を入れていたんですが、打ち合わせが長引いて劇場に行けなかったんですよ…… 原作のマンガは、全部読んでいます。

飯田 ポリゴン・ピクチュアズのセルルック3DCGすげえ!!! 『シドニアの騎士』のアニメからさらに進化していて、ほぼ違和感なく観られた。

藤田 基本情報の確認も一応しますが、『亜人』は、死んでも蘇るという設定の「亜人」が、人類の中に出現し、怖れられ、やがて人類との対決になるという物語ですね。

飯田 劇場版の一作目は、事故って死んだことがきっかけで亜人だということが判明し、追われる身となった主人公と、やはり亜人である佐藤との絡みを中心に、原作をよくまとめていた感じですね。

藤田 死んでも蘇るから、むしろ亜人側はそれを利用して、自殺などをしながら戦う。一方、人類は、亜人を眠らせるとか酸欠にさせるとか、様々な戦略で戦う……という、壮絶な身体描写があり、かつ頭脳バトルだという良い設定ですよね。
 映画は、まだ人類との本格的な戦争が始まる前までを描いているようですね。佐藤という男は、人類に叛乱を起こす亜人のリーダーですね。
 ところで、セルルックの3DCGのアニメは、『楽園追放』など、最近成功作が増えていますね。

飯田 そうだね。原作の線は大友克洋~皆川亮二ラインのシャープな絵柄ですが、アニメ版は3DCGということもあって、もうちょっと丸みを帯びてはいました。
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