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いよいよ本日スタート「真田丸」。ドラマを読み解く堺雅人の冴えに震える

2016年1月10日 09時50分 ライター情報:木俣冬
いよいよ本日、1月10日、第1話が放送されるNHK大河ドラマ「真田丸」
真田丸とは真田幸村(信繁)のつくった砦の名前。戦国時代の終わり、信州の小国の領主の次男に生まれた真田信繁は、武田、武田、上杉、北条、織田、徳川、豊臣と仕える人物を変えながら生き延びてきて、豊臣のもと、最後まで巨大権力・徳川に対抗して散った悲劇のヒーローとして、長く愛されてきた。それだけに「真田丸」への期待も大きい。
堺雅人の冴えた発言をピックアップ

「歴史は勝った人の話でしょう。負けた人の真実は残らない。だからドラマがあるのかな」

2015年の暮れ、三谷幸喜作、大河ドラマ「真田丸」の番宣で、主演の堺雅人はこのようなことを言った。
その聡明な発言に震えた。

芸能界きっての知性派・堺雅人が、戦国の知将・真田信繁を演じるのだから、ピッタリである。
ドラマ放送開始に当たって行われた堺への合同インタビューでも、じつに理知的に、三谷幸喜が描く「真田丸」を分析していて、雷に打たれたような気持ちに。俳優が主演作をこれほどまでにきちっと語れるのなら、もはや評論家は要らないと思うほどだ。
ここでは、今後、1年間放送される「真田丸」の予習に、堺の冴えた発言をピックアップしてみた。
1話より、大阪夏の陣49歳の信繁は葵の旗をめがけて突撃していく

真田信繁を表すキーワードは「物ごと柔和忍辱にして強しからず」


 真田信繁のことを兄・信幸(大泉洋)が表した言葉に「物ごと柔和忍辱(にんにく)にして強(こわ)しからず。言葉少なにして怒り腹立つことなかりし」というものがあって、それが信繁を演じるキーワードになっています。
優しくて、いつもニコニコしていて、口数もそんなに多くなく、怒りを表に出すこともあまりない。そんな人だから、一見とらえどころがないけれど、実は心に秘めた何かがあるのではないでしょうか。
信繁には、「真田十勇士」という有名な物語があって、信繁と忍者が関連づけて認識されることも多いです。奇しくもこの「物ごと柔和忍辱にして強しからず」の言葉の中にも「忍」の文字が入っています。ここで言う「忍」とは裏方にまわって実務に徹するということなのではないかと思うんです。まっすぐな兄・信幸(大泉洋)を社長としたら、信繁は秘書として支えていくというイメージを抱いています。

スーツを鎧に着替えた男


ゲームの影響なのか、筋肉隆々で強靭な真田幸村のイメージが一般化しているようですが、幸村こと信繁は知将です。非常に面白いのは、49年にわたる人生のうち、47年間は、裏方というか2番手、3番手の知将として生きてきた人間・信繁が、晩年の2年間のみ、武将になることです。

ライター情報

木俣冬

著書『挑戦者たち トップアクターズ・ルポルタージュ』、『ケイゾク、SPEC、カイドク』、ノベライズ『リッチマン、プアウーマン』『デート~恋とはどんなものかしら~』

URL:Twitter:@kamitonami

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