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大河「真田丸」1 話レビュー。なぜ兄が源三郎で、弟が源次郎なのか

2016年1月11日 09時50分 ライター情報:木俣冬
NHK 大河ドラマ「真田丸」(作:作三谷幸喜/毎週日曜 総合テレビ午後8時 BS プレミアム 午後6時)
1月10日放送 第1回「船出」 演出:木村隆文
『真田丸 前編』NHK大河ドラマ・ストーリー)

天正10年、歴史的背景がよくわかる


ゲーム「信長の野望」を手がけたシブサワ・コウ監修による3DCGマップによって、戦国時代の勢力分布図がわかりやすい! 

天正元年(1572年)に巨星・武田信玄が亡くなった後、息子・勝頼(平岳大)が継いだ甲斐(山梨県)の武田家は、北は上杉景勝(遠藤憲一)、東は北条氏政(高嶋政伸)、南は徳川家康(内野聖陽)、西は織田信長(吉田鋼太郎)が率いる列強に囲まれながら、勢力奪回の機会をうかがっていた。
ドラマは天正10年(1582年)からはじまる。西の要であった勝頼の義理の弟・木曽義昌が織田に寝返ると、信長は一気に武田を攻める。
武田軍の柱だった穴山梅雪(榎木孝明)も寝返り、武田家の危機の大きさを感じた真田安房守昌幸(草刈正雄)は、武田の拠点になっていた新府城を出て上野(群馬県)の岩櫃城へ逃れることを提言する。
だが勝頼は甲斐にこだわり、真田家の人質を免じて彼らだけ岩櫃城へ向かわせた。
その後、勝頼はさらに小山田信茂(温水洋一)の裏切りに遭う。
武田家の終焉というひとつの時代の終焉が訪れる中、真田昌幸とその家族たちは寄り添いながら、小さな小舟のように、戦国という荒海に漕ぎ出す。
ここまでが第1回の流れ。
複雑な勢力争いの状況を、わかりやすい地図と、わかりやすいナレーション(有働由美子)や登場人物の会話で解説してくれて、基本は抑えられた。

1話で真田信繁の基礎もばっちり


1話ではまだ真田幸村(源次郎信繁/堺雅人)は15歳の好奇心と冒険心の強い少年。聡明さをすでに発揮しているものの、有名な幸村像にはまだ遠いため、33年後の大坂の陣の活躍の様子を冒頭に挿入し、期待感を煽る。
15歳の信繁少年も頑張っている。
冒頭、果敢に、徳川勢の様子を見に行った信繁。見つかってしまっても、しれっと兵士たちの前に歩みより、隙を見て馬に乗って逃げ出す。この悪びれなさ、調子の良さが、後々、知将となる片鱗なのだろうと思わせる。
しかも、単なる冒険心で敵を見に行ったわけではなく、皆が西ばかり気にして南が手薄になっていると思っての行為。これが父・昌幸の考えと一致していたことに気づいた兄・信幸(大泉洋)は、弟の勘所の良さを認めざるを得ない。

信繁の1歳上の兄は定石を好み、将棋をやっても「まっとう過ぎておもしろみに欠ける」と弟に言われてしまうタイプ。

ライター情報

木俣冬

著書『挑戦者たち トップアクターズ・ルポルタージュ』、『ケイゾク、SPEC、カイドク』、ノベライズ『リッチマン、プアウーマン』『デート~恋とはどんなものかしら~』

URL:Twitter:@kamitonami

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