
最初のチャレンジャーは、TEAM OMEGAH MEWTEEZ。
G-YARD
GOTIT
BOBO
の3人。
GOTIT「ぶっちめますね」とかまして始まる1stバトルは、1on1。
声のきっさき鋭いGOTITに対して、ガッツリ構える漢a.k.a.GAMI。
GOTITの「下からなんか見てねぇよ平等な目で見てるから」
に
漢a.k.a.GAMI「いやいや下から見てくれよちゃんと平等に見られてもお前 あぐらかいてる奴に何言ってるのおまえ」
の返し。
漢a.k.a.GAMIが貫禄でぶっちめた。
次のチャレンジャーは、TEAM北海道選抜。
「ほっかいどーせんばーつ」と繰り返しながら奇妙なダンスをみせる。
MC松島
言×THEANSWER
Ry-lax
の3人組だ。
T-PABLOWが「バトル前に電話してこないでくんない LINEしつこい」と言うと
ry-lax「スタンプしか送ってこないからダメだよ」と返す。
じゃれ合ってるふうな若者を見て、
DOTAMAが「引率の先生になったみたい」と感想を漏らす。

2on2スタート。
T-PABLOW「お前らの脳天直撃 壊す避雷針 分かる? 俺がビート上の支配人 そして俺は才能 神からの依頼人」
と、「避雷針」「支配人」「依頼人」(いあいいん)で堅く韻を踏む。
続くDOTAMAは、さっそくバトル前の言葉をさらって、「送られたLINEスタンプ 僕とTくんの殺戮ラップ」とくる。
その後「見せるぜ公開処刑 とっとと帰れよ北海道へ」と決める。
「公開処刑」(おうあいおえい)と「北海道へ」(おあいおえい)は、書き起こすと母音は違うのだが、
「こーかいしょけい」「ほっかいどーえぃ」と声にすることで(おあいおえい)とピッタリと堅い韻になってる、すごい。
1on1みたいだというディスの後で、DOTAMAがひとりで独走して、
「あっごめん やっぱ喋り過ぎた 俺の独壇場 トークマンShow」と言いながら、
「ぶっ潰してやるぜ 俺1人でこんな子ども達は十分」でトドメを刺す(T-PABLOWがタイミングをあわせて指を立てる)。
ジャッジは、2対3でモンスター勝利。
2ndBattle、T-PABLOWがしょっぱなからハイテンション。
T-PABLOW「俺よりラップ上手いとか当然ない 絶対負けられない同世代 ビート上乗るならそうだな証言台 いつでも川崎All Day High」
「当然ない」「同世代」「証言台」「All Day High」とまたガッチリ韻を踏む凄さ。
T-PABLOW「殺すの3秒の様だ 感情を描写」
をDOTAMAが受けて「感情描写まるでサルバドール・ダリばりにラップする」。
明確に堅い韻を踏んでるわけじゃないのに響きが気持ちいい。
感情描写(かん・じょう・びょう・しゃ)の「じょう」「びょう」の連打を含むパンパンパンパンと畳み掛けるリズムに加えて
「まるで」「サルバ」の2連打パンパンときて、跳躍するような「ドーーール」をはさんでからの、
「ダリ」「ばり」の「(あ)り」連打。
ry-laxがそれを受けて「フロウでごまかす感情描写 俺のライターで関東を灯火」と、意味も韻も堅いフレーズで返す。
だが、判定は、1対4で勝者モンスター。
うーむ、今の仕組みだと、最初の対戦に敗北するとTEAM内で出番がない人が出てきっちゃって残念至極だ。(テキスト/米光一成 イラスト/小西りえこ)