いよいよ12日に発売を迎える、スリクソンの最新モデル『ZXi RKT』シリーズ。先週行われたメディア向けの試打ラウンドで、新作をひと通り体感することができたので、まずは、ドライバーを中心に、詳細にレポートしていきたい。

既報の通り、新しい『LS』ドライバーは、未発表プロトタイプ時から世界で2勝。ライアン・フォックスが「全英オープン」を制覇し、翌週にジェニー・シンもリンクスコースで勝利しているが、あの“練習の虫”・松山英樹の「ドライバーの練習量を減らせた」と、同社が明かすほど“曲がりに強い”性能も秘めている。PGAツアー担当の宮野敏一氏に、松山が「変更後1ヶ月の実感」を語った内容がこうだ。

■松山英樹「速くなって、ミスヒットに強い」

「(新1Wを入れて1ヶ月経ってどう?)替えてからドライバーの曲がり幅が断然減ったんで安心して振って行ける。めちゃくちゃいい。(スタッツも良化?)そうですね。それこそフェアウェイ(5W)、ハイブリッド、3番アイアンも新しいのに替えて、フェアウェイキープ率が80%超える試合もあったので、そこはすごく助かっています。
(新1Wの具体的な良さは?)初速が上がったような、なんて言うんですかね。このフェース面の素材なのかとか、あんまりはっきり分かんないですけど。(初速が)速くなって、でもなおかつミスヒットに強い感じがして、良い素材を使っているんだなというのは分かります」(松山)

“一撃の飛び”の『XXIO14』と同じ、軽くて強度の高い「VR-チタン」フェースの採用で初速が出しやすく、トウ側のバルジを見直し、曲がりにくさを実感する選手も多くなった『ZXi RTK』シリーズ。
女子ツアーでは『TR』(菅楓華/入谷響/尾関彩美悠/高久みなみ/吉崎マーナ/澁澤莉絵留)や、『ZXi RKT』(都玲華/鳥居さくら/上久保実咲/橋添穂)の2機種を中心に選手がスイッチ済み。男子も『TR』(稲森佑貴/中野麟太郎/植竹勇太)や、『ZXi RKT』(小木曽喬/竹内大)、『LS』(出水田大二郎)と、今のところ『TR』とスタンダードの人気が目立っている。


■インドア試打時の「計測器」の疑念を調査!

既報の通り、記者には『LS』が飛ぶことはインドア試打時に体感済み。ここ2年以上見なかった「300yd」超に驚いたと同時に「計測器が甘かっただけ?」と疑った理由は、同時に若い同僚も『LS』で312ydの数字を出したから。そこで、今回は鶴舞カントリー倶楽部の東OUTコースで、『LS』の真の実力の見極めを試みた。
記者のエースはタイトリスト『GTS2 10.0』に『TOUR AD EK-6S』の45.25インチで、ラウンド前に「連打でエースと『LS』の勝負をしたい」とダメ元で要望を伝えていた。すると、当日ダンロップ広報が『LS』に『TOUR AD EK-6S』の45.25インチを用意してくれる神対応。そことも比べることに。

スタートホールは緊張から打点をかなり下に外したが、中・低弾道ドローで滞空時間が妙に長く、行ってみると残り55yd弱(280yd強)。「いまの当たりでこんなに行く!?」と驚く。そして、2ホール目で同社がまたもやスーパー神対応。持ち運び式の重い弾道計測器をわざわざ持参し、コースに連打の許可を得て「このホールでエース対決をどうぞ」。
早速『LS』を軽めに打つと少し右に飛び出たライナードローで、ミート率1.38、初速69.4m/s、2220rpm、キャリー259.5yd、トータル280.9yd。エース『GTS2』を打つとややヒール下のドローで、ミート率1.45、初速71.3m/s、3014rpm、キャリー260.1yd、トータル277.0ydと、どちらも当たりが悪く勝負にならない。


■ここ10年間で、一番速い…?

同組の営業Hと記者Sも試打計測に加わっていたため、記者の持ち時間は少ない。「こんな勝負じゃ精度が低いし、インドアの300ydが本当なのか? 最後にマン振りで『LS』が本当に飛ぶのか、1球だけ試したい」と泣きの1球をリクエスト。すると、中・高弾道ドローで、初速75.1m/s、トータル300.9ydを記録した。
ミート率は「1.43」と、まだ伸ばせる余地すら感じるデータで、何より驚いたのは、「75.1m/s」の数字。これは30代後半の頃まで振り返っても、ここ10年間で記憶になく、エースシャフト『TOUR AD EK-6S』に『ZXi RKT LS』(9.0)の飛びのポテンシャルをたった1球で思い知った。
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