老後のお金や生活費が足りるのか不安ですよね。老後生活の収入の柱になるのが「老齢年金」ですが、年金制度にまつわることは難しい用語が多くて、ますます不安になってしまう人もいるのではないでしょうか。
そんな年金初心者の方の疑問に専門家が回答します。今回は、国民年金(老齢基礎年金)から差し引かれるお金について解説します。

■Q:国民年金からは、どのようなお金が差し引かれるのでしょうか?
「国民年金は満額で月約7万円と聞きますが、実際には介護保険料や税金などが差し引かれると聞きました。国民年金からは、どのようなお金が差し引かれるのでしょうか?」(Cさん)

■A:国民年金からは、税金や社会保険料が差し引かれる場合があります
公的年金は、支給額がそのまま手元に入るわけではありません。一定の条件を満たすと、税金や社会保険料が年金から天引き(特別徴収)されます。

老齢基礎年金から差し引かれる主なものは、次のとおりです。

・所得税(復興特別所得税を含む)
・住民税
・健康保険料(75歳未満)
・後期高齢者医療保険料(75歳以上)
・介護保険料

ただし、全ての人に所得税や住民税がかかるわけではありません。例えば、老齢基礎年金のみを受給している人は、公的年金等控除などが適用されるため、所得税や住民税がかからないケースもあります。

一方、健康保険料(75歳未満)または後期高齢者医療保険料(75歳以上)、介護保険料は、所得や住んでいる自治体などに応じて決まり、年金から天引きされることがあります。

なお、年金からの特別徴収(天引き)は、原則として65歳以上で、年額18万円以上の老齢年金などを受給している人が対象です。

実際に差し引かれる金額は、住んでいる自治体や所得、世帯構成などによって異なります。詳しくは、年金振込通知書や介護保険料の通知書などで確認するとよいでしょう。


監修・文/深川 弘恵(ファイナンシャルプランナー)
都市銀行や保険会社、保険代理店での業務経験を通じて、CFP、証券外務員の資格を取得。相談業務やマネーセミナーの講師、資格本の編集等に従事。日本FP協会の埼玉支部においてFP活動を行っている。
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