■A. 場所ごとの適切な頻度で定期的に掃除することを推奨します
冷蔵庫は食品を保存する場所だからこそ、清潔に保つことは自身の体の安全に直結します。1度も掃除したことがないという人は、まず庫内全体の大掃除から始めるのがおすすめです。梅雨前や年末など、季節の変わり目に行うと習慣化しやすくなります。また、冷蔵庫は場所やパーツによって必要な掃除頻度が異なります。以下を目安にしてみてください。
▼毎日~週に1回程度・ドアポケット、取っ手:手が触れる部分は雑菌が付きやすいため、除菌シートでサッと拭く。
・こぼれた液体や汚れ:気付いたらすぐ拭き取る。
▼月に1回程度・庫内の棚板やチルド室、野菜室のトレー:食品を一時的に取り出し、中性洗剤で水拭きする。
・パッキン部分:綿棒や柔らかい布で溝の汚れを除去する。
▼半年に1回程度・庫内全体の大掃除:電源を切って、棚板を外して丸洗いする。
・背面や下部の放熱板:掃除機でホコリを吸い取る。
▼年に1回程度・製氷機の給水タンクや配管の徹底洗浄(普段はこまめな水替えで対応)。
■掃除しないと起こるトラブルやデメリットは?
「掃除していなくても今現在問題なく使えているし、面倒で正直やりたくない」と思う人も多いでしょう。しかし一見問題なく使えているように見えても、実は電気代で損をしたり、トラブル発生のリスクを上げたりしている可能性があります。
▼雑菌・カビの繁殖による食中毒リスク冷蔵庫内は低温ですが菌がゼロになるわけではありません。特に食中毒の原因にもなる「リステリア菌」は0℃以下でも増殖できるため、汚れを放置すると危険です。ドアパッキンの黒カビにも注意してください。
▼イヤなニオイの発生食品の汁こぼれや水分が残ったままだと雑菌が繁殖し、庫内にイヤなニオイがこもりがちです。ニオイは他の食品に移り、風味を損ねる原因にもなります。
▼電気代の上昇背面の放熱板にホコリがたまると放熱効率が落ち、コンプレッサーの負担が増加。結果として消費電力が増え、電気代が高くなってしまいます。ホコリ掃除をするだけでも年間数百円の節約効果が期待できるでしょう。
▼故障・寿命の短縮放熱不良が続くと、モーターやコンプレッサーに過度な負担がかかり、故障の原因になります。本来10年以上使える冷蔵庫が、早期に寿命を迎えてしまうかもしれません。
▼食品ロスの増加汚れた庫内では食品の状態を把握しづらく、奥に押しやられた食材が気付けば傷んで廃棄しなければならなくなったということも……。定期的に整理すれば、食品ロス削減になるでしょう。
冷蔵庫の掃除は「毎日は拭き取り、月1回は棚板清掃、半年に1回は大掃除」が基本のリズムです。清潔な冷蔵庫は食品の安全を守るだけでなく、電気代の節約や本体の長寿命化にもつながります。全くしたことがないという人は、次の休日にでもぜひ庫内リセットから始めてみてはいかがでしょうか。
▼安蔵 靖志プロフィール家電エバンジェリストであり、家電製品総合アドバイザー。デジタル家電や生活家電に関連する記事を執筆するほか、家電のスペシャリストとしてテレビやラジオ、新聞、雑誌など多数のメディアに出演。ラジオ番組の家電コーナーの構成なども手がける。All About デジタル・家電ガイド。









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