現在放送中の夏ドラマも、いよいよ折り返し地点を迎えた。今期は待望の続編や話題作が目白押しで、SNS上でも大きな盛り上がりを見せている。
では、その中でもっとも視聴者の関心が注がれている作品は何なのか。配信サービス「TVer」のお気に入り登録者数をもとに、今期の人気ドラマを探っていきたい。

【関連写真】鬼塚が背中で魅せる『GTOリバイバル』ポスター写真【2点】

まず圧倒的な人気を誇っているのが、堺雅人主演の日曜劇場『VIVANT』(TBS系)。TVer登録者数は340万人をゆうに超えており、ほかのドラマを大きく引き離す数字となっている。

本作は、2023年に放送された同名ドラマの続編。自衛隊の極秘組織「別班」に所属する諜報員・乃木憂助の活躍を描いた物語で、謎が謎を呼ぶ展開や壮大なスケールが大きな反響を呼んだ。その続編にして、堺雅人や阿部寛、二階堂ふみら豪華俳優陣が再結集した作品とあれば、この数字にも納得できるだろう。

さらに人気ドラマの続編といえばもう一作、反町隆史主演の『GTO』(フジテレビ系)も忘れてはならない。実は1998年の連続ドラマ以降も、1999年と2024年の2度にわたってスペシャルドラマが放送されたが、反町版が連続ドラマとして復活するのは約28年ぶり。平成を代表する「学園ドラマの金字塔」として名を馳せた作品だけに、放送前から大きな注目を集めており、登録者数もまもなく100万人に迫る勢いだ。

では、今期から始まった新作ドラマはどうだろうか。『VIVANT』に次ぐ支持を集めているのが、蒼井優主演の『Tシャツが乾くまで』(TBS系)。
二組の夫婦の"日常の崩壊"と"愛や秘密"を描いたヒューマンドラマで、第1話から瀬尾咲子(蒼井優)の夫・充(松山ケンイチ)と、園田樹生(中島歩)の妻・あずさ(夏帆)がバス事故に巻き込まれるという衝撃展開が描かれた。

さらに物語の進行に伴い、少しずつ明らかになっていくそれぞれの秘密も視聴者の関心を集めている。複雑な人間模様やリアルな会話劇なども見どころの一つとなっており、その人気ぶりはお気に入り登録者140万人という数字からもうかがえるだろう。これは『VIVANT』に次ぐ数字で、無料配信の再生数も伸びていく一方だ。2026年夏クールの「覇権ドラマ」と評する声も少なくない。

『Tシャツが乾くまで』に次いで注目を集めているのは、松村北斗主演の『告白-25年目の秘密-』(日本テレビ系)。お気に入り登録者数は91.8万人を記録しており、その後に登録者数90.8万人の『一次元の挿し木』(日本テレビ系)が続いている。

そして70万台には、今田美桜主演の医療ドラマ『クロスロード ~救命救急の約束~』(テレビ朝日系)、内田有紀主演の純愛ドラマ『ラストノート』(フジテレビ系)がラインナップ。最終回を迎えるまでは、玉森裕太主演のサスペンス・ラブストーリー『マイ・フィクション』(テレビ朝日系)も70万人を突破していた。

ここで一つ興味深いのは、上記に挙げた作品のほとんどが原作を持たない"オリジナルドラマ"である点だ。続編ドラマを除けば、原作があるのは山田涼介主演の『一次元の挿し木』だけ。本作に関しては松下龍之介のミステリー小説を原作にしているが、『Tシャツが乾くまで』『告白』『クロスロード』『ラストノート』『マイ・フィクション』はいずれも脚本家らによって生み出された完全オリジナル作品である。


実は今年に入ってから、オリジナルドラマの存在感が少しずつ増している。1月期の冬ドラマは日曜劇場『リブート』(TBS系)や『50分間の恋人』(テレビ朝日系)などのオリジナル作品が話題を呼んだものの、志田未来主演の『未来のムスコ』(TBS系)など原作付きの作品も多く見られた。

ところが4月期の春ドラマになると、高橋一生が一人二役に挑んだ『リボーン ~最後のヒーロー~』(テレビ朝日系)や、黒木華と野呂佳代が初タッグを組んだ『銀河の一票』(フジテレビ系)をはじめ、『田鎖ブラザーズ』(TBS系)や『時すでにおスシ!?』(TBS系)といったオリジナル作品が相次いで話題になった。そして今期は、TVerのお気に入り登録者数で上位に入る作品のほとんどがオリジナルドラマという状況になっている。

10月から始まる来期のドラマに関しても、石原さとみ×野木亜紀子の『ポリティカルパン』(フジテレビ系)が早くも注目の的に。原作の知名度に頼らず、オリジナルだからこそ生み出せる「先が読めない面白さ」が、いま改めて支持されているのかもしれない。2026年は、オリジナルドラマの存在感がどこまで高まるのか――。秋以降のラインナップにも期待したいところだ。

【あわせて読む】2クール放送でも完結しない? 『VIVANT』劇場版報道で再燃する「続きは映画で」論争
編集部おすすめ