だるさ、頭のぼんやり感、立ちくらみ——それらを「年のせい」と片付けていませんか?

実は軽い脱水でも認知機能や気分に影響が出ることがわかっています。見逃しやすい隠れ脱水の初期症状を、総合内科医の中路先生に教えていただきました。


今回のテーマは「隠れ脱水のサインと早期対処」です。
「ただの疲れ」の裏に脱水が潜んでいる

体重のわずか1~2%の水分が失われるだけで、注意力や短期記憶、気分、さらには思考スピードにまで悪影響が出るとの報告があります。体のだるさや頭のぼんやり感、立ち上がったときのふらつきは、水分不足によって脳への血流がわずかに低下しているサインかもしれません。

中路先生は、「これらを『疲れや年齢のせい』と思い込んでしまうと、脱水の悪化を見逃す原因になります」と警鐘を鳴らします。水分をしっかり補給すれば比較的早く改善することも多いため、まずは「水を飲んで様子を見る」ことが大切です。
こんな変化があれば、まず脱水を疑おう

では、具体的にどのようなサインに注目すべきなのでしょうか。中路先生によると、口の中のネバつきや唇・舌の乾き、尿の色が濃い黄色~茶褐色に近づいている場合は要注意とのこと。また、夜中に足がつる、脇の下が乾いているといった変化も、見逃せない脱水の危険信号です。

さらに、皮膚の弾力が落ちる、脈が速くなるといった変化が短期間に重なった場合は、まず脱水を疑ってみてください。年齢を重ねるほど、脱水が進行したときに重症化しやすいため、周囲の人が小さな変化に早く気づいてあげることも重要です。

中路幸之助 なかじこうのすけ 1991年に兵庫医科大学を卒業後、 兵庫医科大学、獨協医科大学を経て、1998年 医療法人協和会に所属。 2003年から現在まで、医療法人愛晋会中江病院の内視鏡治療センターで臨床に従事している。
専門分野はカプセル内視鏡・消化器内視鏡・消化器病。学会活動や論文執筆も積極的に行っており、日本内科学会総合内科専門医・指導医、日本消化器病学会専門医・指導医・学会評議員、日本消化器内視鏡学会専門医・指導医・学術評議員、日本消化管学会代議員・近畿支部幹事、日本カプセル内視鏡学会認定医・指導医・代議員を務めているほか、 米国内科学会(ACP)の上席会員(Fellow)でもある。 この監修者の記事一覧はこちら

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