高級時計オンラインマーケットプレイス「Chrono24」は、2018年から2026年第2四半期までの成約データを分析した「ロレックス・レポート2026」を発表した。ロレックスは取引額ベースで約31%のシェアを占め首位を維持する一方、若年層を中心に他ブランドへ支出を分散する動きが広がっている。


分析によると、コロナ禍で発生したロレックスのプレミアム価格は解消し、市場シェアも2022年初頭の44.1%をピークに、2019年以前に近い水準まで低下した。一方、ロレックスの価格指数は2019年を約55%上回り、直近1年間でも約7%上昇している。

年齢層別に支出の割合を集計すると、30歳未満の購入者において特に大きな変化がみられた。2022年のピーク時には、腕時計への支出の約半分をロレックスに充てていたが、現在は約34%まで低下。この3年間で約30%減少し、すべての年代の中で最も大きな下げ幅となった。

それでも30歳未満のロレックスへの支出割合は、60歳以上の約27%を上回っている。Chrono24では、若年層の関心がロレックス一辺倒から、よりドレッシーなモデルや幅広いブランドへ広がっていると分析している。

価格帯別では、ロレックスは5,000ドル超のすべての価格帯で首位を維持。シェア70%を超えていた2022年のピーク時からは落ち込んでいるものの、1万~2万ドル帯では取引額の約61%を占める。2023年以降はすべての価格帯でシェアが3~8ポイント低下している。

一方、5,000~1万ドル帯ではカルティエがシェアを拡大。2万ドル超ではパテック フィリップやヴァシュロン・コンスタンタンの存在感が高まり、オーデマ ピゲも同価格帯で強さを維持している。


ロレックスのコレクション別に分析するとサブマリーナ―、GMTマスター II、デイトナの3コレクションが合計で取引額の約38%を占める。

なかでもGMTマスター IIは、Watches and Wonders 2026でステンレススチール製「ペプシ」が生産終了となった影響もあり、該当リファレンスの取引価格は1年前から約24%上昇。約2万5,000ドルに達した。

現在もっとも取引額が大きい単一コレクションは「デイトジャスト」で、ロレックス全体の約28%を占める。投機的な人気を集めたスポーツモデルから、よりドレッシーで汎用性の高いモデルへ需要が移りつつある。

また、デイトジャストとオイスター パーペチュアルは、ロレックスを初めて購入する層にも選ばれやすく、その後デイトナやヴィンテージのGMTマスターへ関心を広げる傾向もみられるという。

男女別では、女性が腕時計への支出の37.5%をロレックスに充てており、男性の30.1%を上回った。女性にはデイトジャストやオイスター パーペチュアルなど、小ぶりなケースサイズを展開するコレクションが人気。男性ではデイトナ、サブマリーナー、GMTマスター IIへの支持が引き続き強い。

地域別では、北米におけるロレックスの取引額シェアが35.4%で最も高く、2018年の約27%から拡大。欧州は約29%で安定しているが、アジアでは30%台前半から約20%まで低下した。
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