「安倍総理のように『戦う政治家』でありたい」
──よくぞ言えたものだ。11日、都内で開かれた日本会議系のイベント「安倍晋三元総理の志を継承する集い」。
安倍元首相が「戦う政治家」だったかはともかく、高市首相が国会から逃げ回り、戦っていないのは明らかだ。
国会正常化の条件となった高市首相が出席する衆参両院予算委員会での集中審議と党首討論について、後者は15日開催で決定。しかし前者は先週末までに開催日が正式に決まらなかった。
理由は高市首相のわがまま。この期に及んで駄々をこねていたからだ。
「衆参両院で各1日ずつか、午前と午後に分け1日で処理するのか、決着に至らない。総理は長時間、連続で答弁に立つことを極端に嫌がっていますが、『○時間なら応じる』と具体的な条件を示さない。野党側と交渉のしようがないのです」(自民国対関係者)
■集中審議出席は昨年の3分の1
高市首相の国会嫌いは筋金入りだ。13日時点で今国会での衆参予算委の集中審議は計8回、審議時間は約29時間半。17日までの会期中に衆参1回ずつ開いても、30時間台にとどまる見通し。昨年の通常国会で石破茂前首相は計18回・90時間、2年前に岸田文雄元首相は計17回・73時間46分の集中審議に応じていた。
いくら昨年は少数与党だったとはいえ、高市首相の出席時間は石破前首相の3分の1程度という異例の短さ。10日夜に国会前で2万7000人(主催者発表)が集まった「めちゃくちゃな政治に抗議します」デモでは、「高市総理は国会に出ろ!」とのコールが連呼されていた。
公設秘書が関わったとされる暗号資産「サナエトークン」や中傷動画拡散の疑惑を巡っても不誠実の極みだ。
対応に追われて「総理としての業務時間も残念ながら確保できなくなっている」と逆ギレ、「秘書がしっかりとした陳述書を作りますので、それをもって何とか答弁に代えさせて」と泣きついたのは、先月22日の衆院予算委でのこと。この事実上の「答弁拒否」が国会空転の一因となったが、あれから3週間。陳述書提出の動きはまだ見えない。高市首相は「近日中に提出」と約束したにもかかわらずだ。
自民党内では「国会最終日の17日に集中審議を開き、総理は疑惑の逃げ切りを図りたがっている」との声も聞こえる。高市首相の国会軽視を許してはダメだ。
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