【桧山珠美 あれもこれも言わせて】


 サンドウィッチマン伊達みきおが脳梗塞で休養することになった。現在は入院治療を受け、リハビリに励み、当面は治療に専念するという。


 数週間前、当欄で「テレビ番組で食べ歩きばかりさせられているサンドが心配だ」というようなことを書いた。それが早くも現実になり、残念でならない。脳梗塞と食べる仕事の因果関係はわからないものの、一報を聞いて「食べ過ぎ」という言葉が頭をよぎった人は私だけではないだろう。


 改めて番組をチェックすると確かによく食べている。テレビ朝日系「帰れマンデー見っけ隊!!」ではご当地グルメを食べ歩き、フジテレビ系「かのサンド」でも街を歩いては食べる。BS-TBSの「サンド伊達のコロッケあがってます」では揚げもの大好きな伊達が街を歩きながら絶品コロッケを食べまくる。甘いもの好きなので予定になかったバウムクーヘンやら団子やらも……。


 伊達は見かけどおりのいい人。店の人が丹精込めて作ったものを残すようなことはしないのだろうし、見ているこちらも気持ちがいい。だからこそテレビの側は考えなくてはいけない。「伊達ちゃん、よく食べるね」では済まされないのだ。



■3人とも50歳超

 そういえば、4月にはバナナマン日村勇紀も体調不良のため休養に入った。

日村もTBS系「バナナマンのせっかくグルメ!!」では日本全国に出向き、地元の人に教えてもらった店でおすすめメニューを食べる。食べっぷりも凄い。大盛りメニューでも残さず米一粒まできれいに完食する。その食べっぷりが番組の大きな魅力だが、体を壊しては元も子もない。


 日村が休養に入った後も「せっかくグルメ!!」にはちょくちょく日村が登場する。撮りだめなのか再放送なのかは分からないが、それだけ番組には日村が欠かせない存在ということだろう。


 そしてもう一人、気になるのがマツコ・デラックス。2月に頚椎症性脊髄症で緊急手術を受けて2カ月の入院・療養を経て4月に復帰した。そのマツコも復帰当初は食べるのをセーブしていたように見えたが、先日「マツコの知らない世界」の餃子の回を見ていたらビール片手に餃子を食べまくっていた。その食べっぷりも見ていて気持ちがいいが、こんなに食べ過ぎて入院することになったら……と心配になる。


 3人とも50歳超なのに無理をしているのではと心配になる。というより、テレビ局は食べる番組で彼らに無理を強いていないか。

朝から晩までテレビは食べてばっかり。食は強いコンテンツだし、食べる姿には人を幸せにする力もあるが、過ぎたるが及ばざるがごとし。何事も程度問題だ。テレビがこれからも生き残っていくために必要なのはタレントの胃袋ではなく、作り手のアイデアだ。


(桧山珠美/コラムニスト)


編集部おすすめ