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タイ有力紙「タイ・ラット」は13日午後の報道で、病院関係者の話として「被害者の大半が火災発生時に有毒ガスを大量に吸い込み、重度の呼吸器損傷を負った」と伝えた。同紙によれば、燃えやすい防音材の燃焼で発生した化学物質が気道や肺に深刻なダメージを与え、一部患者は高度な血液浄化措置による生命維持が必要な状態にあるという。医療陣は「昼夜を問わず全力を尽くし、最新の解毒治療や厳格な衛生管理を実施している。患者の回復の可能性を信じて治療を続けている」とコメントしている。保健省も病院間の連携を強化し、気道熱傷治療薬の迅速供給体制を構築した。
現場検証も13日朝から本格化した。英字紙「バンコク・ポスト」は、ステージ付近の分電盤で電気系統のショートが火元となった可能性が高いと報じた。生存者の証言によれば、23時57分ごろ分電盤から不審な煙が上がり、直後に爆発音と停電が発生。暗闇の中で客は唯一の広い出口である正面入り口に殺到したが、炎と黒煙で完全に遮断されていた。逃げ場を失った多くの客は建物奥のトイレ付近に避難し、そこで多数の犠牲者が発見された。
同店は騒音防止のため密閉性が極めて高く、窓がほとんど設置されていなかった。ニュースサイト「マティチョン」は、この構造が被害を甚大にした最大要因と指摘。天井や壁に大量使用された安価なウレタン製防音材が燃焼し、短時間で致死性の有毒ガスが充満して客の意識を奪ったとみられる。さらに、建築基準法で義務付けられた非常口や自動消火設備が設置されていなかった疑惑も浮上し、「利益優先で安全を軽視した人災だ」と厳しく批判した。
バンコク首都警察は同日、店舗経営者や建物所有者に対する本格捜査を開始。安全基準を逸脱した営業が多数の死傷者を招いたとみて、業務上過失致死傷や消防法違反の疑いで事情聴取を進めている。過去の立ち入り検査で設備不備が指摘されていたかが焦点で、行政機関のずさんな検査体制や業者との癒着の有無も徹底調査する方針だ。警察幹部は会見で「違法な構造変更や安全対策の怠慢は明白であり、責任を厳しく追及する」と強調した。
タイでは過去にも同様の悲劇が繰り返されてきた。2009年にはバンコクのナイトクラブ「サンティカ」で66人が死亡、2022年には東部チョンブリ県のパブ「マウンテンB」で14人以上が犠牲となった。いずれも非常口不足や防音材の危険性、劣悪な電気設備が問題視されたが、行政による規制強化や定期検査は徹底されず、法規が形骸化している現状に国民の怒りと不信が高まっている。
事態を重く見たタイ政府首相は13日、全国の類似娯楽施設に対する緊急点検を指示。
【編集:af】








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