タイの首都2026年7月12日深夜、タイの首都バンコク北部チャトゥチャック区にある人気ビアパブ「ロン・ビア・ナ・ラップラオ」で発生した大規模火災で、重傷を負って入院していた患者の死亡が相次ぎ、犠牲者の総数は34人に増加した。

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 発生当時は週末の夜で多くの客が音楽演奏などを楽しんでいたが、突如発生した激しい炎と大量の有毒な煙が瞬時に店内に充満し、大惨事となった。
地元の救急医療当局や消防は現在も重体患者の救命処置を続けているが、負傷者は70人を超えており、被害の甚大さが改めて浮き彫りとなっている。

 犠牲者の増加について、タイの主要大衆紙「タイ・ラット」などの現地メディアは、救急医療センターからの情報として、タイ現地時間の7月19日12時18分に34人目の死亡が確認されたと詳しく報じた。亡くなったのは火災直後から重度の気道熱傷(息を吸う喉や気管のやけど)や深刻な一酸化炭素中毒を起こし、病院の集中治療室(ICU)で人工呼吸器を装着して治療を受けていた20歳の女性患者。

 火災が発生した12日深夜の現場では27人の死亡が直接確認されていたが、その後に病院へ搬送された重症患者の容態が相次いで悪化し、救急当局の集計で犠牲者が順次加算されていった。現地メディアの取材に応じた医療関係者は、有毒な煙を深呼吸のように吸い込んだことによる肺や気管の損傷が極めて重く、懸命の治療にもかかわらず救命に至らなかったと説明している。

 警察や消防によるこれまでの捜査で、出火原因はステージ近くに設置されていた分電盤の電気系統ショートと推定されている。火は壁や天井に使用されていた防音用のスポンジ素材に一瞬で燃え移り、黒く濃い有毒ガスを発生させた。被害がここまで大きくなった最大の要因は、建物内部の安全管理における重大な欠陥だ。火の手が上がった正面出入口から逃げられなくなった客たちが建物の奥へ向かったものの、非常口の扉が施錠されていたり、備品や露店のテーブルで塞がれたりしていた。このため、多くの人々が逃げ場を失って窓のないトイレや調理場付近に追い詰められ、煙を吸い込んで倒れた。今回の惨事を受け、タイ政府とバンコク都は全国の娯楽施設に対し、防火設備や非常口の緊急点検を指示するとともに、違法な増改築や安全基準違反の有無について厳重な捜査を進めている。
【編集:af】
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