大統領選挙の公約には、「あの公約はどうなったのか」と思わせるものが数多くある。立法化には一定の時間がかかるし、現実的に日本にいて韓国の新しい法律が伝わってくることは少ない(そもそも日本の新しい法律ですら知らないうちに成立しているのだから)。


その他の写真:イメージ

 尹在明大統領の公約の一つに「薄毛治療を保険適用する」というものがあった。確かに当時、報じられていた。若年層の薄毛もあれば、加齢による薄毛もある。ストレスによる激しい抜け毛もある。薄毛という言葉でごまかされるが、単純に言えば「禿げ」は男性の深刻な悩みであり、もちろん女性も苦しんでいる。

 その治療が保険適用で病院で受けられるようになれば、市販の「効くのか生えるのか分からない」高価な育毛剤に騙されることもなくなる。そんな切実な思いが票につながったのは間違いない。韓国中の禿げの支持があってこそ、大統領になれたと言っても過言ではない。

 選挙期間中、尹氏は「頭髪の悩みは美容の問題ではなく、人類発祥以来の普遍的な悩みであり、生存の意義にも関わる」と力説していた。

 しかし、法制化は「若者限定」で進められた。だが若者は投票に積極的ではない。最終的に立法化には至らず、韓国ではこれを「希望拷問」と呼ぶらしい。


 韓国全土の禿げたちよ、立ち上がれ! 禿げの手に、禿げのための政権を!
【編集:fa】
編集部おすすめ