2026年7月26日、イラン国営通信(IRNA)は、イラン軍報道官モハッマド・アクラミニア氏の発言として、米軍拠点を抱える同盟国への報復攻撃を停止したと伝えた。ロイター通信やアルジャジーラによれば、米国が過去2日間にわたりイラン本土への空爆を保留したことを受け、イラン側も軍事作戦を休止したという。
約2週間連続で激化していた米軍の爆撃とイランの反撃の連鎖が途絶え、中東情勢は緊迫を保ちながらも外交的対話への転換期を迎えている。

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 軍事衝突の発端はホルムズ海峡を通行する商業船への攻撃や地域的緊張の高まりにあった。米軍は直近13日間にわたりイラン国内の軍事拠点やインフラを大規模に爆撃し、イラン側も隣国の米軍基地に対しミサイルや無人機で反撃を続けていた。しかし、ドナルド・トランプ大統領が軍司令部の助言を受け攻撃計画の承認を見送ったことで、米国の空爆は過去2日間途絶えた。イラン軍報道官は「米国が攻撃を止めた以上、我々も報復を停止する」と述べ、米国が再開しない限り軍事行動を控える姿勢を示した。

 背景には軍事的限界と外交交渉の思惑がある。米軍は連日の空爆で主要目標を破壊し尽くし、迎撃ミサイルなど弾薬の在庫が著しく減少している。ガーディアンやCNNによれば、統合参謀本部議長らがトランプ大統領に「さらなる拡大は兵器枯渇と情勢悪化を招く」と進言し、大統領は軍事的圧力を維持しながら外交余地を残すため空爆停止を選択したとみられる。

 同時に、オマーンなどを仲介役とした外交接触が活発化している。両国は世界原油輸送の約2割を担うホルムズ海峡の航行安全を巡り、水面下で条件調整を進めている。イラン政府は国内被害の拡大防止と国際的孤立の回避を狙うが、軍側は「停戦は一時的措置に過ぎない」と強調し、米国が攻撃を再開すれば即座に報復すると警告している。

 今回の決定で全面戦争への拡大は当面回避されたが、停戦維持は不透明だ。
米国政府内や同盟国には強硬派の意見も根強く、外交が不調に終われば再び攻撃が再開され、石油輸送の遮断や世界経済への打撃が現実化する恐れがある。国際社会は、平和的解決への道筋が拓かれるか、再び武力衝突に巻き込まれるか、両国の交渉の行方を注視している。
【編集:af】
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