海外旅行で“行きたい国”として、日本でも人気の高いイタリア。古代の歴史が息づく美しい名所が点在しているが、観光客を狙った犯罪被害も多発しているという。

そんななか、スリ被害に遭ったタレントの“衝撃行動”に賛否が起きている。

元テレビ東京のアナウンサー・森香澄(31)は8月7日、自身のYouTubeチャンネルでイタリア旅行の「Vlog」を公開。後編となる本動画の概要欄では、《あんなに気をつけていたのに、スリにあいましたああああ》《途中で犯人を見つけ、逃走劇!!ローマの街を爆走しました》と報告していた。

「7月31日に公開された前編では、『ぐるぐるナインティナイン』(日本テレビ系)の人気企画『ゴチになります!』でローマを訪れたことを報告していました。森さんは7月2日放送の『イタリアゴチ3時間SP』に出演しており、ロケを挟んで前泊、後泊をしたそう。YouTubeチャンネルで公開されたVlogでは、現地で観光やショッピング、グルメを堪能する様子を伝えていました」(WEBメディアライター)

スリ被害を報告した動画は、森とスタッフが朝食を食べに移動する場面からスタート。だが、街中を歩いていたところ、通りがかった人から森のバッグが開いていると指摘されることに。

森は「怖い、前にしとこ」とバッグの位置を変え、気遣うスタッフに「大丈夫です」と冷静に答えていた。「でも、あれが落ちたかも、オズモ(カメラ)のケース」と所持品を確認するなか、「落ちてはないですね、あの、大事なもの(がない)」とポツリ。

スタッフが慌てながら「何?ない?」「カード?」と尋ねると、森は静かに頷いていた。数日前からスリには気を付けていたというが、「結局スラれた」「全然気づかなかった」と拍子抜け状態に。

パスポートは盗まれていなかったようだが、森とスタッフは犯人がビデオの映像に映っていないかどうかを確認。

すると、カメラを回しながら話す森の背後から、そっとカバンに近づく人物が映り込んでいた。

ここで場面が切り替わり、広い道路と建物が映し出され、「犯人発見」のテロップが表示された。スタッフは「今、犯人が目の前にいるんですけど」と話し、「どうすればいいかわからなくて、とりあえずカメラ回してます」と撮影を続行。そのまま犯人を追跡し、動画では「待って、どっち行く、あの人」「右か左か」と尾行する様子が収められていた。

森も離れた場所から犯人がいると思しき位置を指差し、「いる!いる!いる!いる!いる!いる!いる!」と興奮気味に猛ダッシュ。最終的には「逃げられました」と息を切らしながら報告し、「捕まえたらめっちゃおもろいYouTubeになったのに」と残念がっていた。

幸いカードは使われておらず、すぐに利用停止の手続きをしたという森。「あの人たち、ただの金属のカード盗っただけ」と言い放ち、“追跡劇”に終止符を打ったのだった。

森の大胆な行動に動画のコメント欄では、《犯人追いかけるのかっこいい》《カード盗られても、ブチ切れたりもせず、冷静に対処されてて(何なら犯人探し出して追いかけてて)本当にすごいです》と絶賛する声が。

だが、このことを取り上げたニュースのコメント欄やXでは、“危険すぎる”と警鐘を鳴らす声がこう上がっているのだ。

《スリ追っかけるなんガチで危険だから旅行先で絶対にやったらダメな行為だよ…命があってよかったわ…》

《あっっぶなすぎる、、、スリ追いかけて犯人から殺される事件起きてるのに》

《パスポート取られてなくて良かったけど、海外の観光地でずっと動画回してるとか危機感なさすぎですよ。せめてスタッフのうち1人は周りを監視するのに注力するぐらいしないと…》(すべて原文ママ)

なお、外務省の海外安全ホームページでは、ローマにおける日本人の観光スポットでのスリ被害状況について次のように記している。

《被害が多く報告されているのは、バチカンのサンピエトロ寺院、スペイン広場、コロッセオ、トレビの泉、バルベリーニ広場、真実の口周辺です。観光地近くの路上で、見知らぬグループに囲まれて貴重品を盗まれたケース、写真撮影に集中している間にバッグ等から貴重品を盗まれるケースがあります》

また、防犯対策として、《事件に巻き込まれた場合には、大声を出して周囲の人の注意を引いて助けを求めたり、付近を警ら中の警察官に助けを求める》とも記している。

ある旅行代理店関係者は言う。

「海外では複数人でグループを組んで犯行に及ぶケースが多く、スリや置き引きも単独犯によるものとは限りません。これまでも、犯人を追跡したことで犯人から暴行を加えられた、追跡した先に犯人の仲間が待ち伏せしていたという事例も報告されています。森さんがすぐにカードを利用停止させたことは賢明な判断でしたが、明るい時間帯とはいえ、無防備に犯人を追いかけるのはかなり危険な行為。現地での動画撮影はタレント活動に欠かせないのかもしれませんが、まずは自身やスタッフの安全を優先すべきでしょう」

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