「夫がマザコンで困っているという話は見聞きすることも多いですが、うちは義父による過干渉が異常なんです。義父は息子の世話を焼けるのが嬉しいみたい。
夫婦の生活を支配されているように感じます」

そう憤るのは、結婚1年目の専業主婦・加藤奈緒さん(仮名・32歳)。マッチングアプリ婚をした奈緒さんは結婚後の新居探しをきっかけに、義父と夫の近すぎる距離感に唖然としてしまいました。

新居の内見に義父がついてきた!

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 結婚当初、奈緒さん夫妻は奈緒さんが暮らしていたアパートで新生活を送っていました。しかし、将来のことを考え、部屋数の多い物件への引越しを検討し始めました。

「新居探しって、ワクワクしますよね。私はお互いの職場の中間地点で、おしゃれな対面キッチンの部屋がいいな……なんて、夢を膨らませていたんです」

夫は、奈緒さんの希望を肯定し、ネットで条件を満たす物件を探してくれました。

「夫が提案してくれた物件で気になるものがあったので、週末に見にいこうという話になったんです」

ところが、迎えた内見日の当日、家を出る直前にアパートのチャイムが鳴りました。誰だろう。もう出かけちゃうのに……。そう思い、玄関を開けると義父の姿が。なんと夫は、奈緒さんに相談なく、義父を内見に誘っていたのです。

「言ってなかったけど、今日は父さんも一緒に内見いくからね。俺たちだけじゃ、心細いだろ?」と微笑む夫。
その姿を見た奈緒さんは呆気に取られてしまいました。

「私に相談もなく、勝手に決めていたことに腹が立ちました。2人の新居を親に選んでもらうのって、なんかおかしくない?とも思いました」

嫁の意見を全否定して新居を決める義父

「なんでお義父さんが!?」新居の内見、家電選びもすべて義父が干渉してきてウンザリ。全否定された嫁が目論むのは
※画像の生成にAIを利用しています
 その日、内見する物件は2軒ありました。内見が始まると、義父は奈緒さんを無視し、夫と2人だけで部屋を査定し始めたそうです。せめて、自分の意見は伝えたい。そう思い、奈緒さんは気に入った物件で「ここ、日当たりよくて素敵だね」と感想を口にするも、義父は対抗するかのように欠点を指摘してきました。

「キッチンの動線が良くないとか網戸の網目に少し広がっているところがあるから、ダメだとか細かい粗探しをし始めて……。私の意見はないものにされてしまいました」

奈緒さんは最初に見た開放的な物件が気に入りましたが、義父は自分が太鼓判を押した2軒目の物件を猛プッシュ。ファザコンな夫は義父が気に入った物件を選び、奈緒さんの想いが反映されない新居選びになってしまいました。

家電選びにも義父が同席して…

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家電を最新のものに買い替えられてラッキー
 新居さえ決まれば、お義父さんから解放されるだろう。奈緒さんはそう思っていましたが、義父の過干渉はその後も見られました。

新居への引越しに合わせ、奈緒さん夫妻は家電の買い替えも行うことに。「今よりも少し容量が大きめな洗濯機や冷蔵庫を買おう」と話し合い、週末に家電量販店へ行くことにしました。


「新婚らしく、デザインや機能を2人で相談しながら決める時間が楽しみでした」

ところが、当日、またもや自宅に義父の姿が……。なぜ、お義父さんを呼んだのか。奈緒さんがそう尋ねると、夫は「父さんは電気関係の資格を持ってるから頼れるかなと思って」と笑ったそうです。

案の定、物件選びの時と同じく、家電売り場では義父と夫が2人で製品を品定め。奈緒さんが夫に気になった家電を見せると、義父は途端に不機嫌になり、その製品の欠点を指摘しました。

「まるで、私には選ばせたくないような雰囲気でした」

夫は義父の言葉に乗っかり、「父さんがそういうなら、コレにしようかな」と購入する家電を決めていきました。

「私は、何のためにいるんだろうって思いました。そんなに、お義父さんの意見が大事ならお義父さんと暮らせばいいのにって……」

自分の意見が全く反映されなかった家で、義父が選んだ家電に囲まれて暮らす奈緒さん。現在はコツコツ貯金をし、離婚を目論んでいるそうです。

「この先、家電が壊れるたびに夫は義父に相談するでしょうし、義父もきっとホイホイやってくる。もし、子どもが生まれたらお義父さんは育児にまで口を出してきそうな気がします。そんな未来は嫌だから、なるべく早めに離婚しようと思っています」

親としての境界線を超え、夫婦の自立を阻む義父。
良かれと思っている自分の行動が、息子の結婚生活を崩壊へと向かわせていることに、義父が気づく日は来るのでしょうか。

<取材・文/古川諭香>

【古川諭香】
愛玩動物飼養管理士・キャットケアスペシャリスト。3匹の愛猫と生活中の猫バカライター。共著『バズにゃん』、Twitter:@yunc24291
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