コンゴ民主共和国の深い森の中に、口の周りがオレンジ色をした黒いサルが暮らしていたる。
地元の人々はこのサルをLikweli(リクウェリ)と呼び昔から知られていたが、他のサルとは違う新しい種なのかどうかは、これまで科学的に調べられていなかった。
米フロリダ・アトランティック大学を中心とする国際研究チームが調査したところ、DNAや鳴き声から新種であることを確認した。
だが生息域が狭いうえに肉を目当てに狩られており、見つかった時点ですでに絶滅の危機に立たされている。
この研究成果は『PLOS One[https://journals.plos.org/plosone/article?id=10.1371/journal.pone.0349857]』誌(2026年7月15日付)に掲載された。
ぼやけた写真を手掛かりに10年越しの再発見
2008年、コンゴ民主共和国の中央部にあるロマミ国立公園で活動していた自然保護活動家たちが、見慣れないサルを見つけて写真に撮った。
しかし撮れたのはぼやけた1枚だけで、そのサルはすぐに姿を消してしまった。
この写真だけでは種類を突き止めようがなく、研究者たちはいったん調査を諦めた。
それから10年後の2018年、最初の写真が撮影された場所の近くで同じ種のサルが再び見つかり、鮮明な写真を撮ることに成功した。
この再発見をきっかけに、コンゴ出身でアメリカのフロリダ・アトランティック大学のジュニア・アンボコ氏を中心とする国際研究チームが、本格的な調査に乗り出した。
オレンジ色の口を持つのサル、DNA分析で新種と確認
このサルは全身が黒い毛で覆われているのに、口と鼻の周りだけがピンクがかったオレンジ色をしている。
他のどのサルにも見られない、仮面のような独特の顔立ちだ。
鮮明な写真から、このサルには親指がないことがわかった。
親指がほとんどないのは、アフリカの森にすむオナガザル科コロブス属というサルの仲間に共通する特徴で、このサルはコロブス属の仲間だと確認された。
2021年、研究チームは国立公園内で密猟者から押収されたこのサルの体の一部からDNAを採取し、詳しく調査を行った。
DNAに加えて骨格や鳴き声も詳しく調べた結果、このサルはこれまで記録のなかった新種であることが確認され、Colobus congoensis(コロブス・コンゴエンシス)と名付けられた。
種名のコンゴエンシスには「コンゴの」という意味が込められており、コンゴにちなんで名付けられた最初のサルになると研究チームは考えている。
アフリカでのサルの新種発見は、過去75年で5種目だ。
狭い森が生息域、狩猟で数を減らしている現状
研究チームがサルの分布を調べるため、生息地の近くにある52の村で聞き取りをしたところ、このサルを見たことがあると答えたのは、8つの村の人々だけだった。
地元ではLikweli(リクウェリ)と呼ばれていたこのサルは臆病で、木の高いところに隠れる習性があり、地元の人でさえめったに見かけない。
2018年から2022年にかけて記録された目撃は114回で、生息域はおよそ1,700平方kmと推定された。
コロブスの仲間としては異例なほど狭く、このサルが限られた森の中でしか暮らせないことを示している。
しかもこのサルは肉を目当てに狩られており、暮らせる森が狭いことと合わせて、個体数を減らしている状況だ。
見つかった時点で絶滅の危機
狭い生息域と狩猟の圧力、そして森そのものが失われつつあることから、研究チームはこのサルが絶滅の危機にあると警告している。
研究チームは、国際自然保護連合がつくる絶滅の恐れがある生き物のリストに、このサルを絶滅危惧種として登録するよう提案した。
生息地のほとんどがロマミ国立公園の中にあるため、この地域を守ることがサルの生き残りに直結する。
研究に加わったケイト・デトワイラー博士は、今回の発見について、地球上でもっとも希少な生き物が世界に知られる前に消えてしまうかもしれないという重い警告でもある、と語っている。
Amazon : [POREERE] Curious George おさるのジョージ メンズ クルーネック半袖 Tシャツ
References: FAU | New Species of African Monkey Discovered in the Congo Rainforest[https://www.fau.edu/newsdesk/articles/new-monkey-species-congo] / /doi.org/10.1371/journal.pone.0349857[https://journals.plos.org/plosone/article?id=10.1371/journal.pone.0349857]











