「いいホームビデオが撮れるわね」という皮肉に返した母→1000本の練習映像に込めた"本当の目的"とは

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これは、娘が4歳でアイスホッケーを始めてから続けている、記録の話です。周囲から「いいホームビデオが撮れるわね」と言われても、私は笑顔で受け流していました。

今や1000本を超えたその記録が持つ意味とは──。



「いいホームビデオが撮れるわね」と言われた、練習記録



娘は4歳でアイスホッケーを始めて以来、続けている習慣があります。それは、リンクの外から、私が娘の動きを撮影して、帰宅後に映像を見返す「反省会」です。



練習に付き添う中、周囲の保護者から「いいホームビデオが撮れるわね」と言われたことがあります。皮肉が込められた言葉でしたが、撮影をやめる理由にはなりませんでした。



笑顔で受け流した母が、変わらず回し続けたカメラ



こうした言葉に対して、私は言い返すことをしませんでした。「そうなんです、おかげさまで」とだけ返し、笑顔で受け流していました。



反論しなかった理由は明確です。撮影の目的は、周囲に見せるためではなく、娘自身に見せるためだったから。



練習でできなかった動きが、映像を見返せばいつ変化したのか分かります。言葉で伝えても伝わらない感覚も、娘自身の目で確認すると理解も早くなるのです。



気づけば1000本、積み重なった映像が教えてくれること



撮影を始めてから数年が経ち、記録した映像は1000本を超えました。陸上トレーニングも氷上練習も、チーム練習も自主練習も試合も、その都度カメラに収めてきた結果です。



映像には、転んで泣いている姿も、できなかったスケーティングを習得してガッツポーズをする姿も映っています。点が入らず悔しがる姿、点を決めて大喜びする姿、私に怒られて涙する姿まで、努力の結晶がすべて記録されているのです。



結果として、これは紛れもなくホームビデオ。けれど、ただのホームビデオ以上の宝になっています。



誰にも奪えない、親子の努力の軌跡



「いいホームビデオが撮れるわね」と言われていたことを、娘は知りません。カメラの前で、これまでどおり練習を続けているだけです。



積み重ねてきた1000本の映像は、誰にも奪うことのできない記録として残っています。娘が壁にぶつかるたび、この教材が背中を押してくれるはずです。



【体験者:30代・女性、回答時期:2026年7月】



※本記事は、執筆ライターが取材又は体験した実話です。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。



Qolyコラムニスト:村岡栞里
子どものアイスホッケー環境を整えるため、九州から北海道への移住を果たした、並外れた行動力を持つ親目線ライター。5年を超えるキャリアを経て、新天地でさらなる高みを目指す娘の競技生活を「現在進行形」で全力サポートしている。これまでの道のりで、指導者や保護者間のリアルな人間模様、子どもたちが直面する葛藤を肌で感じてきた。今もまさにその渦中に身を置き、苦楽を共にしているからこそ紡げる「生きたエピソード」が最大の強み。

現場のリアルな息遣いが伝わるコラムを執筆している。

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