日本クラブ加入の代表選手、ヨーロッパのクラブ退団の背景には「ガザ戦争を巡る対立」か

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オーストラリア代表として長く活躍しているMFジャクソン・アーヴァインが、ドイツ2部のザンクト・パウリを離れ、セレッソ大阪へ加入した。



5年にわたってクラブの中心的な選手としてプレーしていたアーヴァイン。

しかし、その別れにはスポーツ面だけではない複雑な背景があったようだ。



『taz』によれば、アーヴァインとザンクト・パウリの関係は、ガザ地区における戦争への姿勢を巡って悪化していたという。



ザンクト・パウリ側は、今回の移籍が本人の希望によるものだったと説明しているが、イスラエル軍のガザ地区での行動を巡ってクラブとの関係が崩れていたとのこと。



アーヴァインは自身のInstagramでイスラエルの軍事行動を「ジェノサイド」と表現する投稿を共有し、繰り返し批判的な立場を示していた。



また、妻のジェミラ・ピルが2025年夏に公開した写真ではアーヴァインが「FC Palestine」のユニフォームを着用していたそう。そこには、現在のイスラエルを含む旧イギリス委任統治領パレスチナの輪郭が描かれていたという。



この写真は、ドイツでは「反ユダヤ主義にあたるのでは」との批判を受けることになった。アーヴァイン本人も記者会見で、「批判は非常に傷ついた」とコメントしていたようだ。



ドイツでは、ナチスによるホロコーストの歴史から、イスラエルとユダヤ人の安全を特別に重視する考え方が強く、左派の文化を持つザンクト・パウリでも、反差別や反ファシズムに加えて「ユダヤ人が安全に過ごせる環境を守る」ことも重要な価値観とされてきたそう。



また、両者の関係をさらに悪化させたのが「SOS Gaza」と題されたデモを巡る問題。クラブは同イベントへの参加を推奨しない姿勢を示していたが、アーヴァインはデモの映像をSNSで共有した。



そしてその後、ザンクト・パウリの監査役会の一人がInstagram上でアーヴァインを厳しく批判したようだ。



「ここは我々のクラブであり、君のクラブではない。君は数カ月後には去り、1ユーロでも多く払う別の場所でプレーする。我々はこれからもここにいるが、君は脚注にすぎない」



「日本代表から最も多くのゴールを奪った6人の天敵選手」



この投稿は、クラブ内部の亀裂を示すものとして大きな問題となった。チームの会長は関係修復を試みたとされるが、すでに信頼を取り戻すことは難しい状態だったようだ。



筆者:石井彰(編集部)
画像提供:Getty Images

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