「ここから、世界だ。」をスローガンに、新シーズンが開幕した2026/27明治安田J1リーグ。“オリジナル10”の横浜F・マリノス鹿島アントラーズがMUFGスタジアム(国立競技場)で激突した中、約6万4000人の観衆がスタンドを埋め尽くした。


 ド派手な開幕セレモニーでは、LEDの最新技術に加え、ドラムラインや炎、光、花火など様々な演出で新時代の幕開けを告げたが、ピッチ内でも驚きが待っていた。

 16歳4カ月5日と、J1開幕戦では史上最年少でスターティングメンバーに名を連ね、自身としてもJ1デビュー戦となった横浜FMのMF三井寺眞。2列目の左サイドで出場すると、開始7分に右サイドを仕掛けた近藤友喜のグラウンダーのクロスに合わせて先制ゴールを記録。まさに新時代の開幕にふさわしいスコアラーとなった。

 三井寺を先発起用した横浜FMのスティーブ・コリカ監督は「私にとって年齢は関係ない。16歳だろうと、パフォーマンスが良ければ試合に出る」と、プレシーズンの出来が非常に良かったと評価。先制ゴールだけでなく、躍動して見せたパフォーマンスについても「デビュー戦でファーストゴール、そのほかの2つのゴールにも関与している。素晴らしいパフォーマンスだった」と、称賛の言葉を送った。

 暑さも影響したのか、足が攣ってしまい61分で途中交代したものの、横浜FMのファン・サポーターからは大きな拍手が送られることに。試合後、三井寺は「ゴールも取れたんですが、やはり勝てなかったので、悔しい気持ちの方が大きかった」と、喜びよりも悔しさが先に来ていると明かした。

 プロとしてのデビュー戦が開幕ゲームで国立競技場。6万4000人に近い慣習の中でピッチに入った三井寺。
「昨日はずっと緊張していたんですが、先輩が声をかけてくれた伸び伸びプレーできた」と、ピッチ上では問題なかったとコメント。さらに、「(ピッチに)入る時は緊張というよりは、ワクワクが大きかった」と、大物を予感させるメンタルの持ち主のようだ。

 先制ゴールも去ることながら、驚きは谷村海那のゴールのお膳立て。日本代表としてもプレーした植田直通を背負いながら、ヒールで浮かせて抜くと、天野純にボールをつないでクロスからゴールが生まれた。三井寺は「たまたまです」と謙遜したものの、「(植田が)来ていたので、後ろのスペースが空いてるかなと思ってトラップしたら、良い感じになりました」と、狙い通りのプレーだったとのこと。「めっちゃ気持ちよかった」と、嬉しいプレーだったようだ。

 歴代1位の観客の前での鮮烈ゴール。大きなインパクトを残し、ゴール時には驚きも混ざった声援が送られたが「最高に気持ちよかった(笑)」と喜びを口に。この先、一層注目を集めることになることが予想されるが、「活躍し続ける選手が上にいけると思う。自分はまだ1試合しか出ていないので、これからはチャンスを掴み続けるということをモットーにしていきたい」と、さらなる活躍を誓った。

取材・文:菅野剛史(サッカーキング編集部)


【動画】三井寺眞が16歳4カ月で決めた開幕戦ゴール&衝撃トラップ&パス!


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