室町時代の文献『庭訓往来』にも登場
果皮が柔らかく漬物に適する一方、栽培が極めて難しく一時は途絶え、幻の品種となっていた。しかし2017年、北野農園(貝塚市)の取り組みで復活を果たし、2023年には「なにわの伝統野菜」に認証された。
同市の奈良漬メーカー・辻漬物(辻博文社長)は今年、貴重な澤なすを使用した糠漬を数量限定で発売した。辻社長は「文化的な価値のある品種を残していくことも大切」と話す。
澤なすは小ぶりながら果肉が緻密で濃い味わいが特徴。こうした伝統品種ならではの魅力を発信する狙いがある。
泉州地域では近年、水なす栽培に取り組む若手農家が増加。新たな生産者コミュニティーも生まれるなど、地域の農業や伝統野菜を次世代へ継承しようとする機運が高まっている。

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