サッポロビールは世界的ビールメーカーのカールスバーグ社と、東南アジア・香港における戦略的な資本業務提携を構築する。7月6日の取締役会で決議した。


サッポロが昨年に決議した不動産事業の売却によって得られる資金を、酒類事業に集中投資する戦略の一環。

カールスバーグ社が高いシェアを持つこれら地域のビール市場は、今後年率5%程度と高い成長が見込まれる。

24年から香港・シンガポール・マレーシアで提携関係にある両社は、その成功をふまえて対象地域をラオス、ベトナム、カンボジアにも拡大。シンガポールに合弁会社を設立し、サッポロが海外向けに展開する高価格帯ビール「サッポロプレミアムビール(SPB)」のこれらの地域での販売数量を35年までに25年比約10倍とすることを目指す。

同日に会見したサッポロビールの時松浩社長は「今回の戦略提携は海外での成長戦略においてきわめて重要なマイルストーンであり、『SPB』の海外展開を大きく前進させる取り組み。海外市場で強固な販売網を構築するには、長い時間を要する。こうした課題を解決し、より効率的・スピーディに成長を実現するための選択だ」と説明。

また海外事業強化の背景について「当社は創業150周年を迎え、本当においしい日本のビールを世界に広げていこうということがスタート。日本の食文化は、海外から高く評価されている。人口減少やアルコール離れが進む国内市場の代替として海外に出ていくというよりも、日本の食文化を世界に伝えていこうという位置づけだ」と語った。

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