IKEAの商品は、全アイテムの20~25%くらいが毎年入れ替わるといわれています。定番化しなかった商品はどんどん廃盤になっていく弱肉強食の世界です。
僕も以前、「IKEAのおすすめ品」を紹介するブログ記事を書いたことがあるのですが、時が経つにつれて一つ廃盤して二つ廃盤してと、なかなか惨憺たる有様になりました。
ですが、すぐに廃盤になる商品もあれば、何年もずっと人気で「永遠のスタンダード」のようになっていくアイテムもあったんです。なんだか壮大ですね。
インテリアの世界では、トレンド品だけに価値を見出すのではなく、末長くいつまでも愛せる商品を素敵とする価値観があります。時の流れに影響されないデザイン、タイムレスデザインなんて表現したりもしますよ。
本日は、僕がブログで話題にしてから「3年生き残った」IKEAおすすめ商品をピックアップいたします。期待の新人ではなく、歴戦の戦士をご紹介する企画ですね。なんて斬新なんだ。
シーズンごとに移り変わるような刹那的なおすすめ品ではなく、腰を据えてじっくり愛することができる、長寿なアイテムの良さを知ってみて下さい。
■買うだけでディスプレイが完成する「SJÄLSLIGT」
一発目からナンですが、これもう3年どころじゃなくずっと前から売ってます。IKEA不朽の名作と言いたくなるような、超ベテラン選手ですよ。
何が嬉しいかってこれ、形の違うサボテンたちが最初からセットになって販売されているのがすごくありがたいんですよね。まとめて飾るだけで、自動的に良い感じのディスプレイが完成します。
その程度のディスプレイなら自力でも作れるわい、と思ってしまうのは甘いです。雑貨を三つ買う予算があれば、せっかくだからとバラバラのデザインの小物を買ってしまうのが人情です。強制的にぜんぶサボテンにしてくれているから、誰が買っても勝手に統一感が出るんです。
もともとインテリア界でサボテンモチーフは定番だったのですが、お高い商品が多くて初心者には手を出しづらいことがよくありました。実用性のない飾り物だし、ワレモノだし、なかなか大金を投資する勇気が出ないものです。
そこでこのIKEAのサボテンですよ。これならセット価格で2000円くらいなので非常に試しやすい。
■北欧ざぶとん「ALSEDA」
こちらも、3年前にはすでに定番人気の貫録になっていた覚えがあるのですが、さらに現在までしぶとく生き残っております。一時期はSNSで鬼のように流行っていましたが、そこから「流行おくれ」にならずに「新定番」にスライドしていった印象です。こういうアイテムは強いですよ。
要するに低めの椅子なのですが、この低さが絶妙に良いんですよね。リビングでゆっくりしたいとき、スツールに座るのはちょっと高さがありすぎる。じゃあ何に座ろうかといっても、選択肢がラグとクッションくらいしかない。
スツールほどの高さは要らないけど、ラグとクッションだけではちょっと物足りない。そんなとき、ほどほどに高さがあって、ほどほどに作りがしっかりしているアルセーダがすごく輝くんですよね。まさに、ざぶとんとスツールの中間くらいの使い心地です。
天然素材で色合いも非常にベーシック、高さがないからお部屋の視線も遮らない、ちょっとしたサイドテーブル代わりにもできる使い勝手の良さなど、人気が出るのも納得できる万能プレイヤーです。お値段も、椅子と考えれば安いですよ。ざぶとんと考えれば高いけど。
ナチュラルな雰囲気がお好きな方にはなかなかのラッキーなアイテムですので、よかったらチェックしてみて下さい。写真のイメージよりデカイので、できれば実物見てから購入してね。
■まるで名作家具「FRÖSET」
ブログでご紹介したときは少々マニアックかなと思っていたので、3年も生き残っていたことに驚きました。意外と生命力が強いですね。IKEAは、見る目があるお客さんに恵まれています。
こちらの商品の魅力は、なんと言っても見た目の良さです。写真だとわかりにくいのですが、出会った瞬間にカワイイと声が出てしまうようなデザインをしています。
むりやり言語化するならば、北欧デザインらしい曲木の採用、それも含めた曲線だらけの柔らかい印象、プリント柄ではないオーク材突き板の美しさなどなど、いろんな良さがあるのですがようするにオシャレです。
ウェグナーだとかイームズだとか、インテリアの世界にはこういう曲木の名作チェアがたくさんあります。だけど一脚で何十万円もするんですよね。
その点、IKEAのフローセットは1万円台です。だからといって安かろう悪かろうではなく、ちゃんと歴代名作チェアのような風格があるんですよ。初めて店舗で見かけたときは、イケアの自社製品ではなくデザイナーズ家具をセレクト販売しているコーナーかと思って二度見しましたよ。在りし日の鶴浜店での思い出です。
この3年間、購入したよと報告してくださった読者様方からも非常に評判がいいモデルです。「イケア好き」だけじゃなくて、「ガチのインテリア好き」にも見て欲しいチェアですね。
■タイムレスな魅力を知ってみて下さい
今回ご紹介したアイテム達を少しでも気に入って頂けましたら、それはもちろんとても嬉しいです。
家具って長く使うものですからね。一生大事にしたい家具に、「2026年のトレンド品」という属性が付いていたらむしろイヤなこともあるでしょう。インテリアの世界は、トレンド品になれる魅力だけでなく、定番品になれる魅力も価値が高いのです。
「昔から売っていて古臭いわ」ではなく「世代を超えて愛されていて信用できるわ」みたいな。そんな、ずっと輝きを失わない家具の魅力をぜひぜひ楽しんでみてください。
【カジキ】
暮らし、住まいの世界を長年見てきた経験を元に、インテリアの法則を各コンテンツで言語化して発信中。YouTube「ゆっくりインテリア」、ブログ「様子のおかしいインテリア店」、Xアカウント@kajikissa
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