「冷しカップヌードル」が発売1週間でブランドシェア急拡大に貢献 消費者の好奇心をくすぐり好スタート リサーチ・アンド・イノベーション調べ
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 リサーチ・アンド・イノベーションの西村まどかさんが、スマートフォンアプリ「CODE(コード)」から収集される毎月約30万人の購買データから、話題の新商品の初動をリポート。今回取り上げるのは、7月20日に発売された、日清食品の”熱湯禁止!冷水専用”の「冷しカップヌードル」。
以下、西村さんが語る。

■売上1位・2位を独占

 はじめに、カップ麺カテゴリの金額シェアの変化を確認した(図1)。

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 「冷しカップヌードル」発売の1週間前における、同社のカップヌードルブランドのシェアは7・6%だったが、発売後1週間で12・3%に拡大した。さらに、「冷しカップヌードル」の発売後はカップヌードルの売上金額が大きく伸長した結果、カップ麺カテゴリ全体の売上金額も前週比約15%増と成長している。

 では、今回発売された商品「冷しカップヌードル」は、カップヌードルブランド全体にどれほどの影響を与えたのだろうか。カップヌードル内の単品別売上金額を発売前後1週間で比較すると、発売後は「冷しカップヌードル」の各フレーバー(ピリ辛キムチ味 ・鶏塩レモン味)が1位と2位を独占(図2)。

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単品売上ランキング
単品売上ランキング

 さらに注目すべき点は、「冷しカップヌードル」発売後も従来のカップヌードルの売上金額がほとんど減少していないことである。つまり「冷しカップヌードル」は、既存商品のシェア(顧客)を侵食することなく、純粋なプラスオンとして新たなトライアルの獲得に成功したといえる。

 さらに、従来のカップヌードルと比較して、「冷しカップヌードル」の購入者層に変化はあったのだろうか。性年代別に確認すると、従来のカップヌードルの男女比は同程度であるのに対し、「冷しカップヌードル」は、50代・60代男性の購入が伸長した結果、男性比率がやや高くなる傾向が見られた。

 このことから「冷しカップヌードル」は、暑さに敏感な男性の「暑い日も手軽にラーメンを食べたい」という期待を捉えることに成功した商品であると考えられる。

 実際に購入者の口コミでも、「暑くて食欲がないときにピッタリ」「暑い夏に冷たいヌードルを食べられるのが革命」といった声が寄せられており、事前の期待が実際の美味しさや利便性によって満たされ、高く評価されていることが裏付けられている。


 もう1点興味深いのは購入チャネルの傾向である。購入チャネルをカップヌードルブランド全体と比較してみると、「冷しカップヌードル」はコンビニエンスストアによる購入比率が2倍以上と非常に高いことが分かった。

 加えて、コンビニエンスストアにおける「併買カテゴリ」にも特徴が見られた。「冷しカップヌードル」を購入する際、調理に必要となる「水」が一緒に購入されやすい傾向が確認できたのだ(図3)。

「冷しカップヌードル」が発売1週間でブランドシェア急拡大に貢献 消費者の好奇心をくすぐり好スタート リサーチ・アンド・イノベーション調べ
水の同時購入を促進
水の同時購入を促進

 従来、コンビニエンスストアの店頭にはカップ麺用の熱湯が無料で用意されているが、この商品は冷水専用であり、お湯は利用できない。あえて「水」を購入してでも「すぐに食べてみたい、試してみたい」という消費者の関心の高さがうかがえる結果といえる。

 日清食品はこれまでにも、定番商品をアレンジした「魔改造カップヌードル」や、謎肉だけを商品化した「謎肉放題」などを次々と発売し、商品だけでなく「話題」も提供することでブランドの進化を遂げてきた。今回発売された「冷しカップヌードル」も、暑さでカップ麺全体の需要が下がる夏季において、これまでにはない新しい食べ方を提案する、日清食品らしい攻めた商品であるといえる。

 既に「夏にピッタリ」と好評を博す「冷しカップヌードル」。今後、ユーザーが定着するのか、そして「カップ麺の新しい食べ方」として業界内に広がっていくのか、引き続き注目したい。

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