カルビーポテト社が今年調達する加工用の北海道産じゃがいも(馬鈴薯)は、品質・収穫量ともに昨年を上回る見通しで豊作への期待感が高まる。

 9月1日、北海道・十勝の畑(帯広市上帯広町)で開催された「じゃがいも収穫式2026」でカルビーポテト社の田崎一也社長は「ここ数年、高温や干ばつに悩まされてきたが、今年は昨年に比べ平均気温が下がり、適度に降雨があった。
馬鈴薯は寒暖差があったほうがよく、日中に気温がある程度あると光合成が行われ栄養が馬鈴薯に行き届くが、暑すぎると無駄な呼吸が増えてなかなか行き届かない。今年は栄養がとてもたくさん馬鈴薯に落ちている」と語る。

 近年のカルビーポテト社の北海道産馬鈴薯の調達量は23年が25万トン、24年が24.5万トン、25年が23万トン。25年は高温と干ばつの影響で収穫量が減少し品質も低下。これにより北海道産馬鈴薯を主原料とする「ポテトチップス」や「じゃがりこ」は、年末・需要期に販促活動の抑制を余儀なくされた。

 26年は昨年を上回る24~25万トンと予想されるが、予断を許さないという。
 「今年は豊作と言いたいが、今一番気になっているのが集中豪雨や線状降水帯。雨がドーンと降るとハーベスター(収穫機)は物凄く重量があるため圃場に入れず、乾くまで待たなければならず収穫が後ろ倒しになる。気温が高い状態で収穫できないままでいると病害虫がつきやすくなる」と気を引き締める。

 収穫式は、帯広市川西加工馬鈴薯生産組合の佐藤智史組合長が管理する1haの圃場で実施された。ここには「トヨシロ」が作付けされている。

 佐藤組合長は「昨年は高温と干ばつででん紛化(ライマン価)が足りず生産者にとっても厳しい状況が続いた。
農業というのは本当に天候というコントロールできないものに左右され私自身、毎年1年生だとつくづく感じている」と振り返る。

 同組合では、天候に左右されながらも最善を尽くすべく、今年の収穫に向けてカルピーポテト社のフィールドマンと二人三脚ででん低比重にならない作付けのほか施肥設計や潅水に取り組んできた。
 こうした取り組みも後押したとみられ「今年は高温という年ではなく、昨年よりも生育に期待できる」という。

 佐藤組合長に伴走するカルビーポテト社川西支所の駒形康文支所長も「作柄については4月、天候に比較的恵まれ、5月上旬までに植え付けもとても順調に進んだ。その後も適度な降雨があり気温も暑くなり過ぎず順調に生育しており、我々も非常に期待している」と述べる。

 今回行った施肥設計・潅水については「畑に合わせた施肥ということで、各生産者さまの畑の土壌分析を実施し、それぞれの畑に合わせた施肥を行った。潅水は、全体的にできるようになるのはもう少し先になると聞いているが、他の産地の情報をいただきながら一部のできる地域で潅水試験を行っている。今年は雨が多く降ったため大差はなかったかもしれないが、潅水した地区のほうが良さそうだ」と説明する。

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