トッテナム・ホットスパーではオーストリア代表DFケヴィン・ダンソが退団を希望していることから、チェルシーで序列が下がっているイングランド人DFトシン・アダラビオヨの獲得に関心を示していることが明らかになっていた。
当初はレンタル移籍での獲得を目論んでいたなか、トッテナム・ホットスパーは前線の補強候補としていたオランダ代表FWコーディ・ガクポ(リヴァプール)やエヴァートンに所属するセネガル代表FWイリマン・ンディアイエの獲得を逃したことで、ロベルト・デ・ゼルビ監督がシャフタール・ドネツク時代の教え子であるウクライナ代表FWミハイロ・ムドリクの獲得を希望したことで状況が一変した。
プレミアリーグの規定によって同一クラブに複数名をレンタル移籍させることはできないことから、ムドリクをレンタル移籍で、アダラビオヨは完全移籍でそれぞれ獲得することでチェルシーとの交渉が急速に進展し、すでにクラブ間で合意に至っているようだ。
さらに、移籍市場に精通するイタリア人記者のファブリツィオ・ロマーノ氏によると、両選手ともに個人条件でも合意に達し、トッテナム・ホットスパーへの加入が決定的になっているという。
また、アダラビオヨは固定額700万ポンド(約15億円)に追加条項が付随する移籍金となるほか、ムドリクは有償レンタル移籍となり、契約には7500万ポンド(約162億円)での買い取りオプションも含まれていることが伝えられている。
なお、同じロンドンを本拠地とするトッテナム・ホットスパーとチェルシーの間では、2009年のイタリア人GKカルロ・クディチーニ氏以来、トップチームの選手が直接移籍したことはなかったが、17年ぶりに両クラブ間で取引が成立することになりそうだ。
現在25歳のムドリクはシャフタール・ドネツクの下部組織出身で、2023年1月に7000万ユーロ(約130億円)に3000万ユーロ(約56億円)の追加オプションが付随する移籍金でチェルシーに加入。しかし、2024年12月に行われた通常の尿検査で禁止薬物であるメルドニウムが低濃度で検出され、当初から一貫して故意に摂取したことはないことを主張していたものの、2025年6月にFAのドーピング防止規定違反で告発され、今年1月の聴聞会を経て4年間の出場停止処分を科された。
それでも、ムドリクは今年2月にスポーツ仲裁裁判所(CAS)へ控訴を行うと、7月31日にCASはムドリクとFAが世界アンチ・ドーピング機構(WADA)の同意を得て、控訴手続きを解決したと発表。さらにFA側もムドリクが即座に競技へ復帰できる状態にあることを明らかにし、今夏のプレシーズンでトップチームに急遽合流した。
プレシーズンでは615日ぶりにチェルシーの選手として出場も果たしたが、試合勘を取り戻すために定期的な出場機会を求めて、今夏はレンタル移籍に出されることが濃厚となり、リーズやストラスブールから関心が寄せられていたなか、かつての恩師であるデ・ゼルビ監督と再会することになるようだ。
また、現在28歳のアダラビオヨは、マンチェスター・シティの下部組織出身で、身長197センチメートルのセンターバック。

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