巨人・山崎伊織投手(27)が13日、今季初登板での白星発進を誓った。14日のヤクルト戦(神宮)で待望の初先発。

開幕直前に発症した右肩のコンディション不良、復帰過程の違和感を乗り越え「いよいよ投げる時が来た。結果を残す」とG球場で決意を新たにした。チームは首位・阪神と1ゲーム差の2位。再奪首への勢いを生むべく、昨季チームトップ11勝の勝ち頭が前半戦最後のヤマ場となる9連戦で先陣を切る。

 戦闘モードの顔つきに変わった。にじみ出る緊張感と責任感。これまでの日々も思い返し、山崎は並々ならぬ覚悟を胸に宿した。「4か月故障班にいたので。長かった。1軍が遠かった。責任は重いですけど、チームのために頑張りたい。すごく楽しみ」。

ガッシリ分厚くなった体を巧みに動かし、6年目の“開幕”に向けて準備を進めた。

 1軍での痺(しび)れる勝負は、昨年10月11日のCS第1ステージ・DeNA戦(横浜)以来276日ぶり。「緊張します。クライマックス以来なので。その中で落ち着いて、自分の投球を心掛けて。まず初回、頑張りたい」と敵地・神宮での立ち上がりをテーマに掲げた。

 昨季は3年連続2ケタの自己最多11勝、防御率2・07とフル稼働。26年の開幕投手最有力候補だった。しかし3月中旬に右肩のコンディション不良で故障班入り。ようやく実戦復帰した5月上旬の2軍戦で、今度は別箇所の違和感を発症した。「家族、トレーナーさん、1軍コーチが『後半からでも頑張ろう』って。皆にそうやって頑張れる方に持っていってもらった」。

周囲に支えられ、6月24日の3軍戦からファームで計3登板。前半戦での復帰に間に合わせた。

 2本柱の一角である戸郷が左太ももの肉離れで離脱。この日練習を視察した杉内投手チーフコーチは「戸郷の代わりに伊織が戻ってきたので。伊織らしい投球を期待してます」。ブルペン投球の様子も見た上で「制球も素晴らしいし、力を上げる時にしっかり上げられていた。肩は全く問題ない。緊張もあると思うけど伊織なら何とかしてくれる」と力強く送り出す。

 故障期間は食事やストレッチ中に1軍戦を映像で流して戦況をチェック。原動力になった。不在の間、チームは80試合を戦い42勝36敗2分けの貯金6。首位争いを繰り広げてきた。

「いいところ(順位)にいるので、勝ちに貢献できるよう全力で頑張りたい。まずは結果を残すこと。結果が残らなかったら(自分は)いらない」と強い言葉で自分を奮い立たせた。9連戦の行方を左右する重要な初戦。エースの力を示す時が来た。(堀内 啓太)

編集部おすすめ