◆プロボクシング▽日本スーパーウエルター級(69・8キロ以下)タイトルマッチ10回戦 〇左右田泰臣(判 定)辻本純兵●

 日本スーパーウエルター級チャンピオン・左右田(そうだ)泰臣(38)=EBISU K,S BOXが初防衛に成功した。日本同級6位・辻本純兵(32)=帝拳=を相手に、序盤からの激しく打ち合い3―0の判定でベルトを守った。

 開始のゴングから前に出てプレッシャーをかける挑戦者に対し、相手のパンチを見極め、返しの右をヒット。両者手を休めず最終ラウンドまで打ち合いとなる中、左右田は上下に打ち分け、確実にポイントを奪っていく試合巧者ぶりを発揮した。

 「意識的に試合をコントロールできた。そういう意味では自分自身をコントロールできたのは成長かな」とホッとした表情を浮かべた。試合1か月前だった。ジムワーク中に左肘の靱帯(じんたい)を痛めた。左肘を伸ばすことができず、医師からはドクターストップがかかってもおかしくない状態だった。だが、そんなアクシデントにも「試合のキャンセルや延期などは一切考えなかった。不安もなかった」と窮地を鋼の精神力で乗りきった。まな弟子の負傷に関し加山会長は「本人が『やれる』と言ってきたので、信じてリングに送り出した。気持ちが強い」と目尻を下げた。

 今年3月に神風藍(RK蒲田)を下し王座を獲得。

V1戦は盤石の勝利となったが「チャンピオンという意識はまったくない。もっと、もっと自分を高めていきたい。今後? 有名でなくてもいいので、やばい奴(強い選手)と試合がしたい」と言い切る。38歳のチャンピオンは、まだまだ成長過程であることを強調した。

 戦績は左右田が10勝(5KO)2敗1分け、辻本は12勝(8KO)3敗3分け。

編集部おすすめ