◆プロボクシング ▽WBO世界スーパーフライ級(52・1キロ以下)王座決定戦12回戦 〇同級3位・寺地拳四朗―同級4位イスラエル・ゴンサレス●(7月20日、東京・両国国技館)

 WBO世界スーパーフライ級王座決定戦は、同級3位・寺地拳四朗(34)=BMB=が、同級4位イスラエル・ゴンサレス(29)=メキシコ=を3-0の判定で破って新王者となり、世界3階級制覇を達成した。日本人ボクサーでは8人目の快挙となった。

ジャッジ3人が115-111、116-110、117-109で拳四朗を支持した。ゴンサレスは5度目の世界挑戦も頂点に届かなかった。拳四朗は今後、日本人初の3階級での統一王者を目指す。戦績は寺地が26勝(16KO)2敗、ゴンサレスが32勝(12KO)6敗2分け。

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 強い拳四朗が帰ってきた。過去4度の世界挑戦があり、那須川天心(帝拳)のスパーリング相手も務めた強打者ゴンサレスを破った。「連敗は許されない。何が何でも勝ちたかった」。井上尚弥(大橋)、井岡一翔(志成)らも保持していたエンジのベルトを初めて手にした。

 元WBA&WBC世界ライトフライ級(48・9キロ以下)統一王者、元WBA&WBC世界フライ級(50・8キロ以下)統一王者だった寺地は昨年7月、リカルド・サンドバル(27)=米国=に判定で敗れてフライ級王座から陥落した。「これで負けてやめるの、まだ無理やな、みたいな…。やっぱ、もう1回返り咲きたいみたいなのがあった。

負けて1日2日ぐらいで、またボクシング頑張ろうと思った」。

 階級を上げて昨年12月、世界3階級制覇王座を狙ってサウジアラビア・リヤドに遠征。スーパーフライ級転向初戦でIBF世界スーパーフライ級王者ウィリバルド・ガルシア(36)=メキシコ=への挑戦が決まっていたが、ガルシアが前日計量後、体調不良を理由に試合は中止になった。拳四朗は悔しさのあまり号泣。「あの時は頭が真っ白になり、本当につらかった」という。

 世界王者の称号を取り戻し、日本人8人目の世界3階級制覇王者となった。これからは他団体王座を集めた統一王者になることが目標になる。「一つのモチベーションにしたい」。3階級で統一王者になれば、井上尚弥さえ成し得ていない、日本人初の快挙となる。

 ◆リング上の勝利者インタビュー

―残り3分はどんなことを考えたか

 「もう最後は練習していたフックからのワンツー、それがきれいに入って。その印象がすごい気持ち良かったですね。もうやっているやつがはまると…」

―名前が呼ばれた瞬間は

 「1年ぶりぐらいのベルトで、もう本当にめちゃめちゃうれしくて。

もう泣きそうやけど、頑張ってこらえたけど、ちょっと出ちゃったんで。本当に皆さんの応援とかで、ずっと変わらず応援してくれて、ジムのみんなも変わらずサポート、ほんとに皆さんありがとうございました」

―階級を上げて

 「昔に戻って、ジャブを結構意識して、出入り、出入りで相手に距離をつかませない。そこに原点に戻った感じはあるので。それもお父さんの教え、先生の教えでもあります。ほんとにありがとうございます」

―コールも。ファンへ

 「これで3階級、3階級で2団体統一という人がまだいないらしいので、ボクが日本初の3階級2団体チャンピオンになってみせるので、今後とも楽しみにしていてください! 応援ありがとうございました!負けてから、次の試合が流れて、ほんとにどん底に落ちたんですけど、やっぱり人間落ちれば落ちる分、こうやって上がったときの景色はすごく気持ちいいので、みんなも心折れずに頑張って行きましょう。ボクも負けずに頑張るので、皆さん一緒に頑張って行きましょう」

 ◆寺地 拳四朗(てらじ・けんしろう) 1992年1月6日、京都・城陽市生まれ。34歳。関大卒業後の14年8月にプロデビュー。15年12月に日本同級王座、16年8月に東洋太平洋同級王座獲得。17年5月にWBC世界同級王座を獲得。21年9月のV9戦で矢吹正道に敗れ王座陥落も、22年3月の再戦で奪還。

同年11月、WBA同級王者・京口紘人を下し2団体統一。24年10月、WBCフライ級王座を獲得し2階級制覇。所属ジム会長の父は元日本ミドル級王者・元東洋太平洋ライトヘビー級王者の寺地永(ひさし)氏。身長164センチの右ボクサーファイター。

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