10月放送予定の作家・池井戸潤氏原作・日本テレビ系連続ドラマ「俺たちの箱根駅伝」の追加キャストが22日、発表された。

 原作の「俺たちの箱根駅伝」は、日本のお正月の風物詩となった「箱根駅伝(東京箱根間往復大学駅伝競走)」を池井戸氏が十余年もの歳月と情熱をかけて執筆。

物語は、箱根駅伝に2年連続で出場を逃した古豪・明誠学院大学の陸上競技部を中心とした挑戦と、箱根駅伝の生中継を担う「大日テレビ」というテレビ局の舞台裏の2つの大きな柱で描かれている。

 大日テレビ側キャストには、箱根駅伝の生中継を担うチーフプロデューサー徳重亮役に大泉洋、センターディレクターの宮本菜月役に伊藤沙莉、更に箱根駅伝に無関心の新人AD・戸山知香役に山田杏奈、古参アナウンサー辛島文三役には竹中直人など個性豊かな面々が発表されている。そして、新たに大日テレビ編成局長黒石武役に高橋克典、スポーツ局長・北村義男役に歌舞伎俳優の二代目市川猿弥の出演が発表された。

 バラエティー畑で頭角を表し、視聴率至上主義を掲げる野心家、編成局長・黒石。一方、かつては熱い思いで「箱根駅伝」に向き合っていたものの、現在は社内政治に翻弄されるスポーツ局長・北村。それぞれ異なる立場と思惑を抱えながら、大泉洋演じる徳重の前に立ちはだかり、“選手のための箱根駅伝”を貫こうとする徳重の信念を大きく揺さぶっていく。

 高橋演じる黒石は、“デストロイヤー”の異名を持つ男。前例を打ち壊しながら改革を断行し、視聴率をしっかりと上げて出世、テレビ局の中枢部である編成局で全番組に権限をもつ編成局長まで昇りつめた。黒石が目を付けたのは、お正月の風物詩“箱根駅伝生中継”。「紅白超えの視聴率を!」と息巻き、お笑いタレントをゲストにしたバラエティー色の強い番組への改革を打ち出す。その姿勢は、“選手のための箱根駅伝”を貫こうとする徳重たちと激しくぶつかっていく。

 「実を言うと、私自身は箱根駅伝が大好き。

だからこそビジネスとして駅伝を切り捨てようとする自分のセリフに、時に心が痛むこともあります(笑)」と語る高橋。カメラがまわると一転、野心と自信に満ちあふれた黒石を圧倒的な存在感で体現し、その迫力に現場はピリリとした空気が流れた。

 一方、市川猿弥演じる北村は、スポーツ局長として徳重たちの上司にあたる人物。現場時代は徳重とともに熱い思いで箱根駅伝に向き合っていたが、管理職になった今は社内政治に翻弄される“風見鶏”。国民的スポーツイベントである“箱根駅伝生中継”を前に保身に走り、黒石編成局長からの無理難題にも強く抗えない。上層部と現場の狭間で揺れ動く姿は、組織で働く人々の葛藤をリアルに映し出していく。

 歌舞伎界を代表する俳優として、卓越した演技力で高い評価を受ける猿弥は「池井戸潤さん原作、大泉洋さん主演の作品に出演させて頂けるという幸運に恵まれました」とコメント。撮影現場では持ち前の明るさと愛嬌で周囲を和ませる一方、本番では組織に翻弄される北村を繊細に表現。人懐っこい素顔からは想像できない重厚な芝居で、ドラマにさらなる深みをもたらしている。

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