元日本代表FW大久保嘉人氏(44)は22日、都内で行われた日本M&Aセンター社の35周年アンバサダー就任式に出席した。イベントでは北中米W杯で優勝したスペイン代表について言及し、「スペインは組織力もありながら個の力を持っていたのであそこまで行けた」と強さの理由を語った。

 現役時代にスペイン・マジョルカで2シーズンプレーし、昨年4月からはスペインへの移住も決断した大久保氏は「(スペインでは)誰かがボールを持っている時、どこへサポートしなければいけないのかを、小学校の低学年から教わっている。だから、スペインは誰が出ても同じようなサポートの仕方ができる」と指摘した。また、「スペインのリーグに日本人が行った時、最初は能力が高くて試合に使ってもらえるが、途中からは結局、ポジショニングを教わっていないので変なところに行ってしまう。そうすると、監督が使わなくなっていくという現象が起きる。小さい頃から決まり事があるのが(スペインは)強い」と語った。

 今大会のスペインはFWヤマルらのスターの力に依存せず、チームの組織力で相手を圧倒。個の力に組織で対抗する姿を印象づけたが、大久保氏は「スペインは組織力もありながら個の力を持っていたのであそこまで行けた」と分析する。スペイン代表が持つ組織力は日本代表が理想とする一つの形でもあり、「あれだけ1人、1人がスターなフランスでも、組織の中に個を持つスペインに何も出来ないのが、今回はっきり分かった。日本も組織で素晴らしい物を持っているが、個の力がスペインのようにまだない。今後、そういう個の力を見につけていけば優勝は見えてくる」と見据えた。

 大久保氏は今年9月からバルセロナに新クラブ「FC SOL NACIENTE」(ソル ナシエンテ)」を設立。「観光名所になるようなクラブ、本気でラリーガ1部を目指すクラブ、W杯で優勝を導けるストライカーを発掘して育てるクラブ」という3つのビジョンをもとに、ラ・リーガ10部相当に位置するカタルーニャ州4部からスタートする。

日本M&Aセンター社とは新クラブもダイヤモンドパートーナー契約を締結し、大久保氏は「日本の中で、やんちゃでワクワクするようなFWがなかなか出てこない。まだ誰もやったことないことを僕が先にやりたい」と意気込んだ。

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