◆第108回全国高校野球兵庫大会▽準決勝 明石商6―5神戸国際大付=延長10回タイブレーク=(24日・ほっともっと神戸)

 明石商が驚異の粘りで、センバツ出場の神戸国際大付を下し2年ぶりの決勝進出を決めた。

 敗色濃厚の9回2死二、三塁から代打・高野勝斗(2年)が右前に同点2点タイムリー。

土壇場で追い付き延長10回タイブレークに持ち込むと、スクイズなどで2点を勝ち越し、その裏を1点に抑え逃げ切った。

 先発し最後までマウンドに立ち続けていた最速145キロの背番号10・仲吉泰清(2年)は160球を投げ抜き、最後はど派手なガッツポーズ。「疲れたというのが一番ですが、勝ち切れたのがうれしい。みんなを信じて全力を出し切れた」。疲労困憊(こんぱい)ながらも笑顔を見せた。

 最後まで信じていた。9回表の味方の攻撃の際、ベンチ前でキャッチボールをした。「裏も投げるぞ、という熱い気持ちを出しました」。その姿に応えた仲間の援護を受け、さらに奮い立った。「(相手打線は)すごく振れていて。当たったらものすごく飛ぶし怖かった。失投しないように注意しました」。

強力打線を警戒しながらも全力で腕を振った。

 「最初から仲吉を最後まで投げさせるつもりでした」と話す狭間善徳監督(62)の横で仲吉は「監督から『辛抱しろ』と何度も言われました。最後まで自分で投げ切るつもりでした」と胸を張った。

 2年ぶりとなる決勝の相手は、23年の決勝で敗れた社。公立校対戦だ。4強入りした2019年以来、7年ぶりの夏の聖地へ向けて、仲吉は最後まで投げ続ける。

編集部おすすめ