◆サッカー ▽プレシーズンマッチ 札幌1―0名古屋(25日、宮の沢白い恋人サッカー場)

 J2北海道コンサドーレ札幌の新外国人FWヴィニペイショット(25)が、開幕スタメンへ存在感を示した。札幌は25日、宮の沢白い恋人サッカー場でJ1名古屋とプレシーズンマッチを行い、1―0で勝利した。

左シャドーに入ったペイショットは今オフに新加入した4選手の中で唯一、90分間フル出場。シュートもチーム最多の6本を放った。川井健太監督(45)も高評価したブラジル人FWが、目標のJ1昇格へ、更に状態向上を図っていく。

 詰めかけた1600人の観衆を最も沸かせたのは、札幌のペイショットだった。左シャドーで先発し、体の強さと速さを生かしたドリブルで突破を図った。縦だけではなく中にも切れ込み、放ったシュートはチーム最多の6本。新加入選手で唯一、フル出場を果たした。「久しぶりに90分出たので。だいぶ疲れたけど、勝利も得られて満足している」。表情を緩め、汗をぬぐった。

 昨季はボスニア・ヘルツェゴビナ1部のFKジェリェズニチャル・サラエヴォでプレー。今季前に完全移籍したJ1清水から期限付き移籍で札幌に加入した。

当初は未知数の部分が多かったが、始動から25日、周囲の評価は明らかに変わってきた。川井監督は「皆さんも見ていただいて、あそこまで出来るんだという驚きはあったと思う」。そう報道陣に問いかけた上で「90分できるというところでは、僕にとっても非常に大きな収穫」と口にした。8月8日のホーム・徳島戦から始まるシーズンへ、「使える選手」としっかりインプットされた。

 プレーだけではない。後半途中、右ふくらはぎに異変が起こった。足を引きずるそぶりを見せながらも「まだやれる」と出場を続けた。ペイショットは「つりかけてはいたが、つることはなかったので。たいしたことじゃない」と一笑に付した。新天地での成功へ見せた気持ちの強さ。頼れる男が確実に1人、増えた。

 開幕スタメンも視野に入るが慢心は一切ない。

「チームが意図することには取り組めているが、しっかり得点を決め切らないとチャンスはどんどん減っていく。次からはゴールで貢献していきたい」。絶対的戦力となるため、高みだけを見ていく。(砂田 秀人)

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