10月スタート予定の日本テレビ系連続ドラマ「俺たちの箱根駅伝」の撮影現場を、原作者の池井戸潤氏が表敬訪問した。
同ドラマの原作は日本のお正月の風物詩となった「箱根駅伝(東京箱根間往復大学駅伝競走)」を国民的作家池井戸潤氏が十余年もの歳月と情熱をかけて執筆した作品。
学生ランナーたちの力走と一瞬にかける情熱、それを余さず捉えようと2日間で14時間以上もの生中継を行うテレビ局。それぞれの現場で、何が起き、誰が決断し、どのようにして「箱根駅伝」は人々の胸を熱く駆け抜けていくのか。学生たちの限界に挑む走りと、それを届けるテレビ中継スタッフ達の闘いが同時進行で描かれる、かつてないスケールの感動作となっている。
主演は大泉洋。箱根駅伝の生中継を担う「大日テレビ」のチーフプロデューサー徳重亮を演じる。また、センターディレクター・宮本菜月役に伊藤沙莉、古豪・明誠学院大学陸上競技部の新監督・甲斐真人役で山下智久が出演する。さらに、前監督・諸矢久繁役に寺尾聰、各大学の陸上競技部監督役に山本耕史、駿河太郎、金田明夫、そしてテレビ局の古参アナウンサー・辛島文三役に竹中直人、アシスタントディレクターの戸山知香に山田杏奈、編成局長・黒石武役に高橋克典など、実力派俳優が顔をそろえる。また箱根駅伝にかける学生役には小林虎之介、奥智哉をはじめとした18人の注目の若手俳優が集結した。
実力派から若手まで層の厚いキャストたち皆が、熱意をこめて作りあげている同ドラマ。先日、原作者の池井戸が撮影現場を訪れた。この日、撮影していたのは、箱根駅伝往路の生中継がまさに始まろうとする、緊張感あふれる大日テレビの生中継スタジオのシーン。
スタジオに組まれたセットは、実際の箱根駅伝生中継で使用されているスタジオセットそのものを、本作の撮影のためにドラマのスタジオ内に移設したもの。リアルな中継現場さながらの空間が実現し、作品の臨場感をより一層高めている。
テレビ画面越しにしか見たことがなかった生中継スタジオを前にした池井戸氏は、まずはそのスケールに驚いた様子。大泉、竹中、山田、同局の蛯原哲アナウンサーら出演者一人ひとりとあいさつを交わした後は、リハーサルの様子を熱心にチェック。監督と並んでモニターを食い入るように見つめる表情は真剣そのものだった。
さらに、テレビ放送の映像や音声を調整する「サブコン」と呼ばれる部屋も訪れ、多数の機器が並ぶ本格的な設備を興味深そうに見つめる場面も。ひと通りの見学を終え、席を立とうとした池井戸氏に大泉が「何かあれば言ってください!キャラクターから作り直します」と冗談まじりに呼び止め、現場は大きな笑いに包まれた。
池井戸氏も笑顔を見せ、そのまま撮影を見守ることに。そして始まった大泉の撮影は、徳重がある“覚悟”を持って生中継のスタジオに向かう重要なシーン。何度もリハーサルを重ねながら細部まで作り込んでいく撮影を見つめた池井戸氏は、「本当にちゃんとしている」と感心しながら、「『花咲舞(が黙ってない)』とは(また)違うね」と作品ごとの現場の違いについても感想を口にした。
撮影の合間には、出番がない場面でもアナウンサー役の指導として現場に立ち会っている蛯原アナから、長年箱根駅伝の実況を担当する者ならではの経験談を聞き入る姿も。さらに、同ドラマやスポーツ局のプロデューサーたちから、実際のテレビ局現場との違いなど、リアルな裏話にも聞き入っており、その探究心あふれる姿は、原作「俺たちの箱根駅伝」を執筆する際の綿密な取材ぶりをほうふつとさせるものだった。
池井戸氏自らが「もう二度と、こんな小説は書けないでしょう」と語る、渾身の原作のドラマ化。関東学生陸上競技連盟の全面協力を得て、日本テレビが総力を挙げて贈る連続ドラマ「俺たちの箱根駅伝」は、10月放送スタート。

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