バレーボール女子日本代表(世界ランク6位)が12日、アジア選手権(21日~30日、中国・天津)に向けた強化合宿を都内で公開した。同大会で優勝すれば28年ロサンゼルス五輪出場権を手にする大一番で、1次リーグでは韓国(同28位)、ベトナム(同32位)、香港(同113位)と対戦する。

アクバシュ監督(40)率いる日本女子でエース格のアウトサイドヒッター、佐藤淑乃(24)=ミラノ=がデータがほとんどない不気味な相手に対し、アジア随一の決定力を誇るサーブでチームを引っ張る覚悟を示した。

 佐藤の表情から気迫がにじんだ。この日報道陣に公開された合宿で実戦形式の合間の数分も休むことなく、課題のサーブレシーブを猛特訓し、大汗をかいていた。優勝すれば五輪切符をつかむ9日後に迫った勝負の大会へ「本当にこのチームで優勝したい。アジア選手権で成長を感じられる試合をしたい」と覚悟を口にした。

 不気味な相手に挑む。出場チームで世界ランクはトップ6位の日本だが、簡単ではない。1次リーグで同組の3チームは国際大会の参戦が少なく、動画のデータはないという。難条件で、佐藤が意識するのは「相手に合わせない」と言い、強みのサーブで攻めること。7位で終えた6~7月のネーショズリーグ(NL)でサービスエースはアジア1番手の6位(13本)。速さと無回転で予測が難しい「ハイブリッドサーブ」を操る24歳は「サーブは自分の強み。一気に流れを持ってこられたら」と思い描いた。

 24年パリ五輪後に就任したフェルハト・アクバシュ監督の下で、石川、和田と並び“3本柱”に据えられた。NLでは1―3で敗れた準々決勝のブラジル戦では、サーブで崩され、攻撃でもブロックにつかまり、ベンチに下げられる場面もあった。「苦しい時間も多かった」。スパイクでは助走の速度から見直し「納得できる本数は増えてきた」と雪辱を期し、成長に実感を込めた。

 五輪への強い思いをぶつける。パリ五輪は代表落選。日本で練習しながらテレビで観戦し「悔しかったが、(実力が)足りていなかった」と振り返る。2年でエース格に成長した24歳が大一番で存在感を放つ。(宮下 京香)

 〇…石川が主将としての責任感をにじませた。「ここで(28年ロス)五輪切符を取れれば、五輪まで(強化の)期間をつくれる。全員で戦っていく」と強い思いを込めた。1次リーグで対戦する相手のデータは少ないが「隙を見せない。

自分たちは常に高い質でやる」と強調。9月に兄・祐希(30)=ジラート=が主将を務める日本男子も同様にアジア選手権に挑み、兄妹で3大会連続の五輪出場を目指す。

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