ラグビー・リーグワン1部の埼玉は24日、熊谷市内で練習を行った。この日は2026―27シーズンに向けてチームの本格始動日だったが、暑熱対策のため屋外練習が中止となった。

午前10時からのグラウンド練習は、屋内練習へ変更。チームを率いる金沢篤ヘッドコーチ(HC)は「選手の安全性を考慮した」と、説明した。

 この日の熊谷市内は晴れて日差しが強く、朝の練習開始時点で気温32度。熱中症予防を目的とした暑さの指標で、原則運動中止の危険域とされるWBGTの「31度」を超えていた。正午過ぎには湿度こそ30%以下だったが、グラウンド横に置かれた測定器の周辺温度は45・5度。WBGTが、32・4度にまでのぼった。

 チーム始動日に屋外練習が中止となる異例の事態。日本ラグビー協会は、今月7日に2部九州のFWブニランギさんが練習中の熱中症により亡くなったことを受け、WBGTの管理を徹底するなど各チームへ緊急通達を出している。埼玉は、本格始動までの個人練習期間も、練習前に採尿して選手の体内水分量をチェックするなど対策。日中に屋外で練習している選手がいれば、WBGTをチェックしながら随時注意喚起していたという。

 「昔と違って、本当に暑いので。選手の健康、安全ををどう守っていくかはコーチ、クラブの責任」と語る金沢HC。

埼玉は、25日の練習を2時間半前倒しして、午前7時30分開始とした。また、この日の練習前のミーティングでは、練習に臨む上での自身でのコンディショニングについても、改めて徹底するよう確認したという。

 夏の間は、国内でも屈指の暑さとなる熊谷。人工芝の屋内練習場は、直射日光を避け通気性はあるものの、選手からは「サウナみたいだ」との声もあった。ベリック・バーンズ・コーチは時折「体調が悪い選手はいないか?」と、状態をチェック。「8月に、熊谷の外で練習出来る日はないのでは…」との声も選手からは漏れた。攻守の連係確認など、グラウンドでの練習は欠かせない。年を重ねる毎に暑熱問題は深刻となっていく中、金沢HCは「もしかしたら違う場所でやるということも一つの手かもしれないし、練習の時間帯などを見ながらうまくやっていくしかない。今後どうなっていくか分からないが、うまく順応してやっていくしかない」と、冷静に語った。

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