北海道マラソンは30日午前8時30分、札幌駅前通発着の42・195キロで行われる。夏マラソンの北海道では男子は2時間12分以内の日本人3位以内、女子は2時間32分以内の日本人3位以内の選手がMGC(28年ロス五輪マラソン日本代表選考会、27年10月3日、名古屋)の出場権を獲得する。

 レース当日の天気予報は曇り時々晴れ。最低気温が15度、最高気温が23度。トップランナーがゴールする時間帯は20度まで上がらない可能性があり、最近では好コンディションとなることが期待されている。

 男子は、マラソン元日本記録保持者の設楽悠太(34)=西鉄=、初挑戦の大阪マラソン(2月)で超積極的な走りを見せた吉田響(24)=サンベルクス=、2021年東京五輪1万メートル代表の伊藤達彦(28)=ホンダ=、今年1月の箱根駅伝で青学大の3連覇に貢献した塩出翔太(22)=旭化成=らがエントリー。学生では創価大の山口翔輝(3年)、青学大の村上直弥(4年)らが挑戦する。

 女子は、マラソン日本歴代3位(2時間19分24秒)で1万メートル日本記録(30分20秒44)の新谷仁美(38)=積水化学=、1万メートル日本歴代3位(30分45秒21)でマラソン初挑戦の不破聖衣来(23)=三井住友海上=らが出場する。

 28日、札幌市内のホテルで招待選手の記者会見が行われ、大阪に続いて2度目のマラソンに臨む吉田響は「目標は大会記録(2時間10分13秒、1998年、エチオピアのアンベッセ・トロッサ)を更新しての優勝です。今回は涼しいと聞いていますので、2時間8~9分も想定しています」と意欲的に話した。

 吉田響は約半年前に大阪で初マラソンに挑戦。7・8キロでペースメーカーを置き去りにして独走すると、中間点を1時間1分54秒、30キロを1時間28分7秒で通過した。30キロの日本記録は松宮隆行が2005年にマークした1時間28分0秒。吉田響はマラソンの通過ながら、30キロの日本記録と同等のタイムで走破した。

35キロ以降に失速し、2時間9分35秒で34位に終わったが、積極果敢な走りと顔を含めて全身に貼り付けた黒のテープなどで成績以上のインパクトを残した。2度目となるマラソンは、夏の北海道で挑戦することを決断。大阪で獲得できなかったMGC出場権を確実にゲットした上で優勝を目指す。

 吉田響は超個性的なランナー。東海大1年時に箱根駅伝5区2位と好走。その後、創価大3年に編入学し、4年時は箱根駅伝2区で日本人最高タイムで走破した。25年春に卒業後、プロランナーに転向し、サンベルクスとプロ契約。「28年ロス五輪マラソンで活躍したい」という大きな目標を掲げ、同時に「二刀流ランナー」として山道を駆けるトレイルランの世界にも挑戦する意志も持っている。

 大阪マラソンで激走した後、休養して回復した後、練習を再開。順調に練習を重ねた。「僕はワクワクさせる走りをお見せすることをテーマとしています。見所のあるレース展開をしたいと思います。

まだまだマラソン初心者ですが、後半にペースアップしたいです」と柔らかな笑みを見せた。身長161センチ、体重46キロの体に、未知数の能力を秘める吉田響は、北の大地で激走を期す。

 ◆吉田 響(よしだ・ひびき)2002年8月20日、静岡・御殿場市生まれ。24歳。御殿場市立原里中3年時に全国都道府県男子駅伝6区で2位。東海大静岡翔洋高2年時の同駅伝5区で22位。21年、東海大入学。1年時に箱根駅伝5区2位。23年、創価大3年に編入学。3年時は出雲駅伝5区区間賞相当、全日本大学駅伝5区区間賞、箱根駅伝5区9位。4年時は出雲駅伝2区区間賞、全日本大学駅伝2区2位、箱根駅伝2区2位(日本人最高記録)。25年春に卒業後、プロランナーに転向し、サンベルクスとプロ契約。

自己ベスト記録は5000メートル13分39秒94、1万メートル28分12秒01、ハーフマラソン1時間1分45秒、マラソン2時間9分35秒。161センチ、46キロ。

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