第40回セントウルS・G2(9月6日、阪神競馬場・芝1200メートル=1着馬にスプリンターズSの優先出走権)に出走するフリッカージャブ(牡4歳、栗東・西園翔太厩舎、父サートゥルナーリア)。鞍馬S、北九州記念と2連勝中の同馬を5つのポイントからチェックする。

【戦歴】

 昨夏の1勝クラスから6戦5勝。破竹の勢いで勝ち星を積み重ねている。重賞初制覇を飾った前走のサマースプリントS第2戦・北九州記念は重馬場を苦にすることなく、4コーナー手前で先頭に立って力で押し切った。「もともと重賞でやれると思っていました。いい状態で競馬に向かえるし、今回も引き続きチャンスだと思う」と西園調教師。

 ここで重賞連勝を決めれば、逆転でシリーズ優勝の可能性もある。「開幕週もこの馬はいい。コースに関しては心配していないですし、勢いもありますから、いい競馬が出来ると思います」と指揮官。厩舎の初タイトルを飾った4歳馬が、2度目の美酒を送り届ける。

【舞台相性】

 直線平坦の芝コースでは6戦5勝。重賞初挑戦だった中山のオーシャンSは6着に敗れたが、ロスの大きい15番枠から先行し、0秒3差と決して力負けではない。指揮官も「坂で止まるとは思っていない。

未勝利はダートで勝っているし、パワーがあって馬場は問わない」と、問題視はしていない。

【仕上がり】

 「前走後は放牧に出して、ここを目標に3週前に戻した。疲れも感じない。いい状態で競馬に向かえると思う」と西園調教師。言葉通り、8月27日に行われた1週前追い切りは迫力十分の動きだった。栗東・坂路を単走。力強くかき込む高回転のフットワークでゴールへ向け、気合を感じさせる脚取りで50秒8―12秒1でフィニッシュ。トレーナーも「1週前なのでしっかり。いつも通り動けているし、しっかり力を出せると思う」と手応えを深めた。

 2日には好調を感じさせる脚取りで栗東・坂路を単走。軸のぶれないフォームで、しまい重点に54秒0―12秒2で力強く駆け抜けた。西園調教師は「先週しっかり追い切ったんで、今日は最後だけでしたけど、道中もすごいいい手応えで動けていたと思います」と順調ぶりにうなずいた。

【成長】

 昨夏から6戦5勝の充実度には理由がある。馬体が成長した点もあるが、坂路主体の調教に、ゆったりとしたコーナーで低速の運動も可能なダートのEコースも取り入れた。トレーナーは「気持ちの乗りすぎるところがあるから、馬が落ち着いて、オンオフの切り替えができるようになりました。調教しやすくなりましたね」と効果を実感している。

【エピソード】

 親子重賞制覇もかかる。今春に定年解散した翔太師の父・正都氏は13年にハクサンムーンで勝利。続くスプリンターズSでは2着と好走した。「重賞でやれると思っていた馬。スタートの速さは天性のもの」と評価する愛馬で、父の管理馬も勢いをつけた一戦から飛躍を遂げる。

 3連勝でサマースプリント王者へも視界良好。同シリーズ第2戦の北九州記念を逃げ切りで制したフリッカージャブは現在10ポイントの3位タイで逆転Vへは勝利が最低ノルマ。1位ピューロマジックとの直接対決に向け、万全の態勢で最終戦へ挑む。

※本記事は馬トクサイト、スポーツ報知紙面に掲載した記事をまとめたものです。

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