歌舞伎俳優の中村芝翫が5日、東京・新橋演舞場で行われた主演舞台「リア王」(6~22日、演出・井上尊晶)の公開稽古に出席した。

 シェークスピアによる四大悲劇の一つ。

年老いた王(芝翫)が娘3人の愛を確かめることから物語が始まる。池袋の東京芸術劇場プレイハウスでも内野聖陽主演で「リア王」(9月21日~10月4日)が上演されるが、芝翫は「昨今はリア王ばやり。勝ち負けではなく、私ならではの新橋演舞場のリア王を届けられたら」。花道があり、ちょうちんが飾られた劇場を生かして「和」のリア王として上演。衣装が着物で、能や歌舞伎の松羽目が舞台装置として使われる。

 芝翫は8月31日に61歳の誕生日を迎えた。カンパニーの面々に誕生日会を開いてもらい、絆を深めた。「僕は4人きょうだいの末っ子。子どもの頃から8月31日は夏休み最後の日で、歌舞伎の世界では公演が始まる直前だから、あまりお祝いしてくれなかった。だから今回、みんなにお祝いしてもらって、言いたいことを言い合って、とてもいい会だと思いました」。小倉久寛は「ケーキを用意したら、芝翫さんが顔をおさえて『うわー』って喜んでくれた。僕らもうれしかったです」と声を弾ませた。

 松下由樹、村田雄浩、三浦涼介、朝月希和、井上小百合、大野拓朗、二反田雅澄らも出席した。

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