19歳でW杯最年少弾も待っていた現実 “欧州最高の才能”と呼...の画像はこちら >>

アメリカツアーで会見を行うグリーン Photo/Getty Images

期待と挫折

世界中から将来を嘱望された逸材は、その後どのようなキャリアを歩んだのだろうか。

2014年ブラジル・ワールドカップでアメリカ代表のユリアン・グリーンは歴史に名を刻んだ。

当時19歳25日だったグリーンは、ベルギー代表との決勝トーナメント1回戦でゴールを記録。途中出場からファーストタッチでネットを揺らし、アメリカ代表史上最年少のワールドカップ得点者となった。

当時のグリーンはバイエルンの将来を担う存在として大きな期待を集めていた。ユース時代から高い評価を受け、2013年にはチャンピオンズリーグでトップチームデビューも果たしている。アメリカ代表を率いていたユルゲン・クリンスマン監督は「欧州サッカー界で台頭している最大級の才能の一人」と絶賛し、ランドン・ドノバンを落選させてまでワールドカップメンバーに選出した。

しかし、その後のキャリアは想像していたものとは異なった。グリーンは出場機会を求めてハンブルガーSVへレンタル移籍したものの結果を残せず、バイエルン復帰後も定位置を確保できなかった。カルロ・アンチェロッティ監督時代にはアメリカ人選手として初めてバイエルンで公式戦ゴールを記録したが、ブレイクには至らず、2018年にはシュツットガルトへ完全移籍。その後はグロイター・フュルトへ移籍したが、今季限りでの退団が決まっている。

グリーンは後に「ワールドカップ後は簡単ではなかった。当時は世界最高のクラブで、歴代でも最高クラスのチームにいた」と振り返った。世界を驚かせた19歳の一撃から12年。
頂点への道は開けなかったが、グリーンはドイツで着実なキャリアを築き続けている。サッカー界では才能だけでなく、環境やタイミングも大きく運命を左右することを示す一例と言えそうである。

編集部おすすめ