E・ウィリアンは今大会も見たい選手だった photo/Getty Images
セレソン弱体化の声もあるが……
2026W杯ではベスト16でノルウェー代表に敗れてしまい、2002年大会以来となる優勝にまたも届かなかったブラジル代表。一部ではタレントが小粒になり、史上最弱のセレソンなんて声もある。
指揮官には名将カルロ・アンチェロッティを迎えていて、アンチェロッティはこのまま2030年大会を目指す予定だ。果たして次の4年でアンチェロッティがどんなチームを作り上げてくるか楽しみだが、戦術だけで勝てるわけではない。強烈な能力を備えたタレントの出現も大切だ。
かつてのセレソンに比べると少々地味かもしれないが、それでも今のブラジルからも期待の若手タレントは出てきている。情報サイト『Transfermarkt』は、2030年大会へ期待が持てるU-21の選手でスタメンを組んでいる。市場価値だけで見ると、このイレブンは3億1500万ユーロもの価値を持つ。
GKではポルトガルの名門スポルティングCPのBチームで経験を積むディエゴ・カライを選出。長らくA代表の守護神を務めてきたアリソン・ベッカーの領域はまだまだ遠く、GKに関してはやや層が薄いと言える。
センターバックには3000万ユーロと評価される20歳のマンチェスター・シティDFヴィトール・レイス、ノッティンガム・フォレストDFジャイール・クーニャを指名。レイスはマンCからジローナにレンタル移籍していた選手で、クーニャは昨夏にボタフォゴからノッティンガム・フォレストに加わった198cmの大型センターバックだ。
センターバックはマルキーニョスやエデル・ミリトンから世代交代が必要なポジションであり、若き2人のさらなる飛躍は欠かせない。
左サイドバックには今冬にサントスからトッテナムに移籍したソウザ、右サイドバックにはウォルバーハンプトンDFペドロ・リマを選出。
ボランチにはコリンチャンスからMFブレーノ・ビドンと、同じくコリンチャンスからアンドレの2人が選出されている。
豪華なのは前線だ。今回のW杯にも出場したレアル・マドリードFWエンドリック(4000万ユーロ)、ウイングに入るボーンマスのラヤン(6000万ユーロ)、怪我でメンバー外となったが、ブラジルの未来を担うと期待されるチェルシーFWエステヴァン・ウィリアン(8000万ユーロ)、そして2024年にアトレチコ・パラナエンセからバルセロナに移籍した経験を持つ現パルメイラスFWヴィトール・ロッキ(3800万ユーロ)だ。
欧州での実績を考えると、攻撃陣ではエステヴァン、エンドリック、ラヤンの3人には4年後へ主力になってほしいところ。レアル・マドリードのヴィニシウス・ジュニオール、大怪我でメンバーから外れたロドリゴ・ゴエスもまだまだ年齢的に戦えるはずで、前線にはまずまずのタレントが揃う。
センターフォワードではロッキにも注目だ。バルセロナでの挑戦は上手くいかなかったが、パルメイラスに戻ってからは好調だ。昨年はリーグ戦で16ゴールを挙げ、リベルタドーレスでも4ゴールを奪っている。まだ21歳と若く、年齢的には再びの欧州挑戦もあり得る。まだまだセレソンのエースになる可能性を捨てるのは早すぎる。
今回同サイトが選んだU-21イレブンは最終ラインから中盤がやや地味かもしれないが、前線はブラジルらしく豪華だ。彼らをアンチェロッティが上手くチームに組み込むことができれば、4年後へ期待は膨らむ。

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