「間違いだったと言うのは簡単」 88%ものポゼッション許すも...の画像はこちら >>

イングランドを率いるトゥヘル監督 photo/Getty Images

守備固めは裏目に

イングランド代表を率いるトーマス・トゥヘル監督が、アルゼンチン代表とのワールドカップ準決勝で批判を集めた守備的采配について、自らの考えを明かした。米『AP』が伝えている。



イングランドは55分にアンソニー・ゴードンのゴールで先制。しかし終盤に押し込まれる展開となり、85分にエンソ・フェルナンデス、後半アディショナルタイムにはラウタロ・マルティネスに得点を許し、1-2で逆転負けを喫した。

トゥヘル監督はリードを守るため、[5-4-1]に近い布陣へ変更。リース・ジェイムズに代えてダン・バーン、デクラン・ライスに代えてニコ・オライリーを投入し、高さを生かして逃げ切りを図った。

しかし、この采配は結果的にアルゼンチンへ主導権を渡す形となり、英国内では「守備的すぎた」との批判が相次いだ。

それでもトゥヘル監督は試合後、「彼らは何度もクロスを入れてきた。だから中央のスペースを閉じ、空中戦で強くなるために5バックへ変更した」と説明。「もちろん責任は監督にある。しかし、うまくいかなかった後で『間違いだった』と言うのは簡単なことだ」と、自身の判断を擁護した。

データ会社『Opta』によれば、イングランドが先制してから逆転を許すまでの38分間、アルゼンチンのボール保持率は実に88%。リオネル・メッシを中心に猛攻を受け続ける苦しい時間帯となった。

主将のハリー・ケインは「最後の20分間は相手にスペースを与えすぎた。
それによってメッシだけでなく、周囲の選手たちにも自信を与えてしまった。最後は止め切れなかった」と振り返っている。

また、決勝点を挙げたラウタロ・マルティネスは「彼らは、60分間はよくプレッシャーをかけてきたけど、その後は疲れて引いてしまった。ボールを動かす時間とスペースを与えてくれた」とコメント。イングランドが守勢に回ったことが逆転劇につながったとの見方を示した。

メッシを中心とするアルゼンチンの猛攻を止めようとしたトゥヘル監督の守備固めは、結果的に裏目となった。今後もこの采配は、イングランドサッカー界で長く議論の対象となりそうだ。

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