マイク・ディーンの「審判中のゲーム」発言に衝撃 英紙が番組ス...の画像はこちら >>

長年プレミアのレフェリーを務めたディーン氏 Photo/Getty Images

「20~25分間、笛を吹かない」発言に騒然

元プレミアリーグ審判のマイク・ディーン氏が明かした「審判中のゲーム」が、さらなる波紋を広げている。

英紙『THE Sun』は4日、ジェイミー・バーディのポッドキャスト番組『Having a Party』で飛び出したディーン氏の発言について、番組スタッフの反応を報道。

撮影現場にいた関係者でさえ、当初はその発言を本気で受け止めていなかったという。

問題となったのは、ディーン氏が現役時代に行っていたという“ゲーム”だ。

ディーン氏は番組内で、審判仲間との間で「キックオフしてから、どれだけ長く笛を吹かずにいられるか」を競っていたと説明。「プレミアリーグでも何度かやった」とし、VAR導入前には実際に20分、25分ほど笛を吹かずにプレイを続けたことがあったと明かした。

さらに別の“ゲーム”として、試合中にセンターサークルからどれだけ長く離れずにいられるかを試していたとも告白。ディーン氏によれば、一度は約15分間、センターサークルにとどまっていたという。

この発言に、バーディも驚きを隠せない様子を見せていた。

しかし、番組の舞台裏にいたスタッフも同様だった。

『THE Sun』に語った番組関係者は、ディーン氏の発言について「彼が本気だとは思っていなかった」と証言。スタッフ側には、ディーン氏が「仲間の一員になりたがって、面白いことを言っている」ように感じられ、「ちょっとした冗談」だと思っていたという。

ところが、発言は単なるポッドキャスト上の笑い話では済まなくなった。

プレミアリーグの複数クラブがディーン氏の発言を受けて内部調査を開始。
審判が試合中に個人的な“ゲーム”をしていたという内容だけに、実際の判定に影響していなかったのかという疑念も生じている。

ディーン氏はこうした批判を受け、声明を発表。

25年間のプロ審判生活を通じて常に競技規則に従っていたとした上で、自身は試合を流すことを好み、選手たちがプレイしやすいよう接触プレイに対して高い基準を設けていたと説明した。その一方で、対応が必要なファウルを見た場合には、適切な位置から必要な処置を取っていたと主張している。

また、「イングランドの審判の誠実性を疑問視したり、批判したり、損なったりする意図はなかった」と強調した。

しかし、審判関係者の間では厳しい見方も出ている。

『THE Sun』によれば、審判組織プロ・レフェリーの幹部はディーン氏の発言に強い疑念を抱いているという。発言を裏付けるものはないと考えている関係者もおり、中にはディーン氏が単純にポッドキャストの視聴者を意識して話しただけだと見る向きもある。

元プレミアリーグ審判のマーク・ハルジー氏は発言を「ナンセンス」と切り捨て、「エゴのための行為」と批判。さらに元プレミアリーグ審判のグレアム・スコット氏も「落胆させられるクリックベイト」と厳しく評した。

ディーン氏自身は「冗談だった」と説明しているが、現役時代の審判行為に関わる発言だっただけに、単なる笑い話では済まされない状況になっている。

「どこまで笛を吹かずにいられるか」「どれだけ長くセンターサークルにいられるか」――。


ディーン氏にとっては現役時代の“遊び”だったとしても、試合の公平性を担う審判が個人的なゲームをしていたという告白は、プレミアリーグの審判制度そのものへの疑問を呼び起こしている。

編集部おすすめ